谷口三菱電機社長(左)と西垣NEC社長(右) |
三菱電機株式会社と、日本電気株式会社(NEC)、日本電気ホームエレクトロニクス株式会社(NEC-HE)は、ディスプレイ事業を統合し、共同出資による新会社を設立すると発表した。新会社の名称や本社所在地は未定だが、2000年1月に設立し、同年4月から営業を開始する。資本金は20億円で、両社が50%ずつ負担する。
NECの西垣社長は、事業統合の理由として、1.世界的にパソコンの伸びでCRTの出荷数も伸びている、2.液晶など技術革新が激しい、3.モニタ市場でも韓国/台湾勢の台頭が著しい、などのクリティカルマスをクリアしなければ生き残れないと語った。また、三菱電機のアパーチャグリルブラウン管(ダイヤモンドトロン)と、NECの大型LCDパネル、シャーシのローコスト生産能力など、両社はお互い補完関係にあると述べた。
新会社は両社の持つ強みと既存のブランドを活かし、目標は2002年には出荷ベースで13万台以上、売り上げで3,500億円以上とし、全世界でトップ3を目指すとしている。なお、現在のNEC-HEのクロマクリア管は、1ブランドとして新会社でも販売する。
両社は当面国内の事業統合を先行させ、海外に関しては現状維持を図り、事業体制については今後検討するとしている。
□三菱電機のホームページ
http://www.melco.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.melco.co.jp/news/1999/0924.htm
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9909/2401.html
□NEC-HEのホームページ
(9月24日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.nehe.nec.co.jp/
('99年9月24日)
[Reported by taira@impress.co.jp]