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ソニー VAIO C1 PCG-C1XF基本性能強化と動画編集ソフトの追加で
より魅力的になった新VAIO C1
TEXT:片山哲也 Tetsuya Katayama |
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フルピッチに近い約17mmのキーピッチのため、長文作成をはじめとしたテキスト主体の用途にも適していると言えよう |
VAIO C1シリーズは初代PCG-C1以降、C1R、C1Sとバージョンアップを重ね、C1XEでは筐体を変更して軽量化を図ると同時にCPUをモバイルPentium IIへと切り換えることで、さらにパワフルなマシンへと進化してきた。そして、C1XEの発売から4カ月を経て登場した「PCG-C1XF」は、より処理能力を高め、バンドルアプリケーションの追加がなされている。外観上の変更点は皆無と言ってよく、ディスプレイパネル上部右側にあるC1XFという型番を見なければ区別がつかないほどだ。ディスプレイ上部には41万画素のCCDカメラ「MOTION EYE」を内蔵しているほか、本体左右のコネクタ類の配置も同じで、左側面にはPCカードスロット、i.LINK端子が、右側面にUSB、マイク、ヘッドホン、外部ディスプレイ出力、モデムの各端子とジョグダイヤル、IrDAポートが並んでいる。
C1XFの最大の変更点は、心臓部とも言えるCPUがC1XEのモバイルPentium II 266MHzから、モバイルPentium II 400MHzへと変更されたことだ。これはエントリーレベルの大型ノートPCと同等以上のスペックで、付属のDV編集ソフト「DVgate」も従来機以上に快適に動作するようになった。
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PCカードスロットとi.LINK以外のコネクタ類はすべて本体右側面に集中する |
CPUがパワフルになった代償として消費電力も増大しているはずだが、バッテリ稼働時間は変わらず、C1XEと同じく最大2.5時間となっている。これは、バッテリのサイズ、外観は同じであっても、セル数を追加することで容量をC1XEの1,550mAhから1,800mAhへと増加させ、CPUの消費電力の増加分と相殺しているわけだ。
本機には、DVカメラなどと接続可能な「i.LINK」端子が用意されている。これにより動画データをデジタル信号のまま編集可能になる。DV編集を行なうには、作業領域やデータの保存用にHDD上に大きな空き容量が必要となるが、C1XFではC1XEの8.5GBから12GBへと強化されているので、余裕を持って対応可能だ。
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本格的なDV編集を行ないたい場合は「DVgate」を使用する。C1XFではCPU性能も向上し、快適な作業が可能だ |
また、MOTION EYEで撮影された画像は「Smart Capture」によって静止画もしくは動画としてキャプチャできる。とくに「長時間モード」では320×240ドット、最大30フレーム/秒の動画を最大60分間の連続記録が可能だ。
標準装備のメモリ容量は従来どおり64MBとなっている。C1シリーズはソニーオリジナルのアプリケーションが起動時に常駐してしまうこともあり、64MBでは物理的な空きメモリが非常に少なくなってしまうのが実情だ。快適に使うには合計128MBへの増設を強くお勧めしたい。
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MovieShaker。取り込まれた動画や音声はアイコン化されるため、初心者でも扱いやすい |
プリインストールされるソニーオリジナルソフトは、それぞれバージョンアップしているが、新規に追加された注目のソフトとして「MovieShaker」がある。これはMOTION EYEで撮影したり、i.LINK経由でDVカメラから取り込んだりした動画を手軽に編集できるソフトだ。装備する機能はトリミング、タイトルの挿入、さまざまな特殊効果、クリップ間の画面切り換えの設定などで、オールインワンのビデオ編集ソフトとなっている。ソニーらしい遊び心を感じさせてくれるのは、素材として取り込んだ動画を自動的につなぎ合わせ、特殊効果を設定し、30秒間のムービークリップに仕上げてくれる「シェーカー」機能だ。ユーザーは5段階の簡単な設定を行なうだけでよいので、誰にでもおもしろいムービーが作れてしまう。
基本機能の強化によって、さらにDV編集に適したマシンへと進化したC1XFは、単なる小型・軽量のミニノートパソコンというジャンルを超えた個性派マシンとしてさらに磨きがかかったと言えよう。同時に、携帯性を重視したミニノートPCとしてもトップクラスの能力を持っているため、特徴的な外観にもかかわらず、使う人を選ばないオールマイティなノートPCに仕上がっている。
製品名:VAIO C1 PCG-C1XF
標準価格:オープンプライス(実売25万円前後)
メーカー:ソニーマーケティング株式会社
問い合わせ先:03-5454-0700
URL:http://www.vaio.sony.co.jp/
CPU:モバイルPentium II 400MHz
チップセット:Intel 440ZX
メモリ(最大):64MB(128MB)
HDD:12GB(Ultra ATA/33)
FDD:3モード(外付け)
ビデオチップ:NeoMagic MagicMedia 256AV
ビデオメモリ:2.5MB
ディスプレイ:8.9″TFT液晶
最大解像度:1,024×480ドット/1,677万色
サウンドチップ:NeoMagic MagicMedia 256AV内蔵
モデム機能:56kbps(V.90/K56flex対応)
カメラ:1/6″CCD 41万画素(f=2.8mm F2.8)
キーボード:86キー
ポインティングデバイス:スクロール機能対応スティック式ポインティングデバイス
インターフェース:USB×1、i.LINK(4ピン、S400)×1、CRT(専用mini端子)×1、IrDA×1、ヘッドホン×1、マイク×1、モデム(RJ-11)×1、PCMCIA Type II×1(CardBus対応)
電源:リチウムイオンバッテリまたはACアダプタ
バッテリ駆動時間:最大2.5時間
本体サイズ(W×D×H):248×153×29mm
重量:約1.0kg
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCG-C1XF/
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【1月26日】ソニー、CPUやHDDなどを大幅に強化したVAIO C1XF
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000126/sony2.htm
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp