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富士通 FMV-BIBLO MC3/45 CCDカメラ、タッチペンを搭載した
TEXT:清水理史 Masashi Shimizu |
キーボードは87キー。キーピッチは18mm、キーストロークは2.2mmを実現しているため、B5コンパクトサイズといえども操作性は高い |
本体前面にはバッテリ残量やHDDアクセスを示す液晶パネルと、ワンタッチキーが存在する |
今回の新機種の変更点は、主にCPUやHDDのグレードアップとなっている。CPUは、前モデル「MC2/40」がFSB 66MHz対応のモバイルCeleron 400MHzだったのに対して、FSB 100MHzに対応したモバイルCeleron 450MHzを新たに採用した。富士通の発表によれば、この新Celeronの採用により、これまでのモバイルCeleron 466MHzを採用したPCに比べて1割ほどパフォーマンスが向上するとのことだ。これはMC2/40と比較すれば大幅なパフォーマンスアップと言えるだろう。また、HDDも従来機の6.4GBから9GBに増強され、ビデオチップも従来の「MagicGraph 128XD」から、ほかのBIBLOシリーズで採用されていたものと同じ「Cyber 9525DVD」に変更され、これに伴ってチップに内蔵されるビデオメモリも2MBから2.5MBへ増加している。
このような変更がなされていても、バッテリ駆動時間に影響はない。もともとバッテリ駆動時間は3時間と長かったMC2/40だが、MC3/45でもこれと同じく3時間を実現している。しかも、今回のモデルから新たに小型のブリッジバッテリを内蔵することとなった。このため、PCの電源を切ることなくバッテリの交換が可能になっている。ヘビーなモバイルユーザーでは、長時間の使用に耐えられるように複数のバッテリを持ち歩き、交換しながら使う人も多いが、こうした使い方で交換時のめんどうがないように設計されているのだ。
タッチペン入力は直感的で素早い入力が行なえる。指による直接入力も可能だ |
CCDカメラはUSBケーブルによる接続が可能なことに加え、可動部もあるため柔軟なレイアウトが可能だ |
また、25万画素の着脱式CCDカメラも付属しており、静止画や動画を気軽にキャプチャすることや、撮影した画像をメールで簡単に送信することが可能だ。このCCDカメラはUSBケーブルで接続することもできるが、本体右横に直接接続することもできる。比較的コンパクトな上、本体に接続しても違和感がないため、本体と一緒に持ち歩いて外出先で使っても苦にならないだろう。
このほか、モバイル向けの機能としては、標準でUSB方式のデジタル携帯電話ケーブルが添付されている点にも注目したい。このケーブルを使えば、手持ちの携帯電話でインターネットに接続できる以外に、PCでメモリダイヤルや着信メロディも編集できる。cdmaOneなど一部の携帯電話機には対応していないが、NTTドコモ、J-PHONEなどの携帯電話であれば、ほとんどの機種で利用できる。また、別売りでPHS用のケーブルも用意されている。
本体サイズは確かに小型だが、厚さは24~30mmと決して薄くはない。しかし、ライトシルバーのカラーのおかげか、見た目にはスリムな印象を受けた。しかも、ボディにはマグネシウム合金が採用されており、質感が高いにもかかわらず、実際に持ってみると意外なほど軽く感じられる。あらゆる点でモバイルに適した1台と言えそうだ。
□富士通のホームページ
http://www.fujitsu.co.jp/
□FMV-BIBLO製品情報
http://www.fmworld.ne.jp/product/hard/bi/index.html