NEW PRODUCTS TESTREPORT |
デルコンピュータ Inspiron 3800 4色のボディカラーを選択可能な
スタンダードA4サイズノート
TEXT:片山哲也 Tetsuya Katayama |
デルコンピュータのノートPC、Inspironには、Inspiron 2000/3700/5000/7500という4シリーズが存在するが、このたび新たに発表された「Inspiron 3800」はミドルレンジに位置する3700の後継にあたる製品だ。A4サイズのオールインワンタイプながら、重量は3kgを切っている。
スティックとパッドの両方式を採用したキーボード部分は多くの人の好みに合うだろう。ちなみに今回試用したマシンのカラーは、サプレイスグリーン |
本体左側面にはPCカードスロット、右側にはモデム、マイク、ヘッドホン、ライン入力、S-VIDEO OUT端子といったインターフェースが用意されている。背面にはシリアル、パラレル、USB、CRT、PS/2、IrDAのほかに、オプションのポートリプリケータ接続用コネクタが用意されている。ただしUSBは1ポートのみで、この筐体サイズであれば2ポートは欲しいところだ。
CPUはFSB100MHzに対応したモバイルCeleron 450MHzから、SpeedStep対応のモバイルPentiumIII 650MHzまで5種類から選択可能。最大搭載メモリは512MB、HDDも最大18GBまで選択できるので、コストパフォーマンスを重視したモデルから、フルオプションを装備したハイスペックマシンまで、そのスペックはユーザーの好みに合わせて組み上げることができる。
各種ドライブやバッテリはそれぞれユニット化されており、ベイへの着脱も容易に行なえる |
液晶ディスプレイは12インチ、または14.1インチから選択でき、14.1インチを選択した場合は1,024×768ドット表示が可能となる。シャープのブラック液晶や、ソニーのポリシリコン液晶ほどではないものの、輝度、コントラストはともに優れており、目も疲れにくい。
本体の前面にはメディアベイを装備し、FDDやセカンドHDDのほか、CD-ROM、CD-R、DVD-ROM、Zipなどのドライブを選択して搭載可能。しかも、新規に開発された「Bay Manager」技術によって電源ON時でもデバイスの交換が可能となっており、通常はDVD-ROMドライブを装着しておき、CD-Rドライブに切り換えたいという場合にも電源を切る必要はない。また、取り外したドライブを安全に携帯するための専用ケースも添付されている。さらに、メディアベイにはセカンドバッテリを装着することも可能で、デュアルバッテリ時の稼働時間は6時間にもなる。このため、長時間の移動の際などにも安心して作業が行なえるだろう。
本体背面部は一般的なシリアル、パラレルコネクタなどが並ぶほか、S-VIDEO OUTやポートリプリケータ用の専用端子も存在する |
キーボードはキーピッチ19mmのフルサイズキーボード。配列にもクセがないのが好ましいし、ストロークは3mmを確保して良好なキータッチを実現している。ポインティングデバイスはスティックタイプとタッチパッドタイプの2種類を装着する「デュアルポインティング」を採用しており、(クリックボタンは合計4カ所に設置)使う場所やユーザーを選ばず、楽にポインティングできる仕組になっている。
今回試用した構成はモバイルCeleron 450MHz、メインメモリ128MB、6.0GBのHDD、14.1インチ液晶といった構成で、価格は243,800円とコストパフォーマンスも優れている。メインマシンとして利用できるパワーと拡張性に加えて、重量もこのクラスでは軽い部類に入るので携帯性も悪くないと言える。実用的なオールインワンのノートPCは欲しいが、少しでも個性を主張したいというユーザーにとってInspiron 3800は最適な選択肢となるだろう。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□デルコンピュータのホームページ
http://www.jp.dell.com/
□製品情報
http://jpstore.dell.com/store/newstore/DHS/DHS_catalog_39.asp
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000228/dell.htm