なお、これらの製品は4月1日付けでデジタルメディア機器社内に設立される「モバイルAVネットワーク事業部」から発売される。モバイルAVネットワーク事業部ではこれらの製品や年内に発売予定のデジタルTVなどにより、ワールドワイドで初年度2千億円、2002年に4千億円の売り上げを見込んでいる。
●MP3とAACに対応したSDメモリ対応の「モバイルオーディオプレーヤ」
本体サイズは97×50×12.5mm(縦×横×高さ)、約75g(単4電池2本含む)。PCとのインターフェイスはUSBで、対応機種はWindows 98を搭載したPC/AT互換機。
内蔵メモリのみで、約60分(128kbps時)の再生が可能。また、SDメモリにAACで記録されたデータについては、標準フォーマットが規定されており、今後発売される他社製品とも互換性があるという。 なお、音楽配信システムはLiquid Audio/Intel/IBMなどのシステムがサポートされるほか、メジャーなシステムについては順次サポートするとしている。
また、SDメモリの登場で注目されるスマートメディアの動向については「SDメモリはダウンロードするメディア、スマートメディアは配布などのパッケージメディアとして使い分ける」という。なお、いずれのメディアも年内に128MB、2001年に256/512MB、2002年に1GBが登場するというロードマップが示された。
●334万画素CCD搭載MPEG-4カメラ
334万画素1/1.8インチ334万画素CCDを搭載したMPEG-4カメラ。大きなレンズを中心にした特異なデザインを特徴とする。本体は75×120×60mm(幅×高さ×奥行)、約350g。バッテリは専用のリチウムイオン。
320×240/160×120ピクセルのASF形式のMPEG-4動画のほか、2,048×1,536/1,024×768ピクセルの静止画撮影(DCF形式)ができる。レンズは光学3倍ズーム。本体に8MBのメモリを内蔵する。Type2のPCカードスロットを備え、Type2のHDDカード(1.8インチで2GBを予定)やBluetoothカード(今年夏頃)などのオプションが予定されている。動画の転送レートは32kbps~768kbpsの範囲で設定可能なのでBluetooth経由で、ノートPCへのデータ転送も可能となる。
MED300AS | MED200AS |
開いているのがD端子、外付けバッテリは大きい |
共通の仕様として、DTSとドルビーデジタルに対応、バーチャルサラウンド機能も備える。また、オプションのATAPI PCカードインターフェイスを利用してPC用の4倍速DVD-ROMドライブとしても使用できる。なお、バッテリ駆動時間は明らかにされていない。
MED300ASが139×149×32mm(幅×奥行き×高さ)で約680g、液晶なしのMED200ASが139×149×23mm(幅×奥行き×高さ)で約420gと、液晶の分だけ薄く軽い。
●ノートPCでMPEG-2録画できるTVユニット「パーソナルビデオプレーヤ」
MPEG-2録画・編集機能付きのTVチューナーユニットというべき製品。アンテナ端子とビデオ入出力端子を備え、ノートPCのPCカードスロットに接続する。番組予約は「iEPG」対応で、インターネットTVガイドの番組表をクリックするだけで予約できる。ビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 3.0SE」MPEG-2対応版が付属する。 接続可能なノートPCはWindows 98を搭載したPC/AT互換機だが、CPUはCeleron 466MHz以上と、高いスペックが要求される。
□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2000_03/pr_j1501.htm
□関連記事
【1月11日】2000 International CES会場レポート その3(オーディオプレーヤ)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000111/ces05.htm
【1月12日】山田久美夫のCESデジタルカメラレポート(MPEG-4カメラ)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000112/ces08.htm
【1月11日】2000 International CES会場レポート モバイル編(DVDプレーヤ)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000111/ces07.htm
(2000年3月15日)
[Reported by date@impress.co.jp]