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Embedded System Conference Silicon Valley 2009前日レポート

会場となるMcEnery Convention Center。今年は看板すら出ておらず、「大丈夫か」という気に

会場:米国カリフォルニア州McEnery Convention Center

会期:3月30日~4月2日



 組み込み向け展示会としては最大規模の「Embedded System Conference (ESC) Silicon Valley 2009」が、今年も3月30日~4月2日の予定で開催される。まずは前日のプレビューレポートをお届けしたい。

●全体的に低調に

 やはりアメリカの景気減退は著しいようで、カンファレンスや展示会に元気がない。これはESCでも同じである。当初のスケジュールでは、Expoが3月30日~4月2日、Conferenceが3月30日~4月3日という話だったが、2月26日に来た案内では4月3日のConferenceがキャンセルになったようで、実質4月2日で終了となっている。もうConferenceで人が集められないということなのかもしれない。

 これは初日のConferenceの状況を見てもうなづけるというもので(写真1)、登録受け付けはご覧のとおり(写真2)。またセッションそのものも若干減っている感じだ。出展社が主催するセッションは昨年と大きくは変わっていないが、ESC自身が主催するセッションは激減(写真3)しており、不景気の影響が判ろうというもの。昨年あったIntelの階段広告もなくなっており、全体的にやや寂しい雰囲気の初日であった(写真4)。

【写真1】正面入り口を入ったところ。2階がExpoエリアで本日は立ち入り禁止。明日はもう少し人が増えるだろうか 【写真2】3月30日の午前10時過ぎの状況。昨年だともっと長蛇の列だったのに
【写真3】昨年はセッション一覧とイベントハイライトが同じくらいのサイズだったのに、今年は両方が1カ所でまとまってしまうほどに減ってしまった 【写真4】会場のあちこちで見かけたスポンサー一覧。これをあちこちにばら撒かないといけないほどなのかと感じられなくも無い

●予想されるあれこれ

 とはいってもやはり大きなイベントだけに、ここで新製品の発表を予定しているベンダーは少なくない。例えばARMは2月に「Cortex-M0」を発表したが、この初採用製品をNXPが公開することが予告されている。MicrosoftもWindows Embeddedに関して3つの発表を行なうことを予告するなど、いろいろ期待される製品はある。

 先日、「RXシリーズ」を発表したルネサステクノロジも7つのセッションを実施する予定とされており、おそらく会場ではRXシリーズの詳細も展示されるのではないかと期待している。

 変わったところでは、BIOSでおなじみのPhoenix Technologyや計測機器のNational Instrument、そしてEPF2003での発表以来、さっぱり名前を聞かなかったUbicomなども新発表を予定しており、このあたりを順次レポートして行きたいと思っている。

□ESC Silicon Valley 2009のホームページ(英文)
http://esc-sv09.techinsightsevents.com/
□関連記事
【3月26日】ルネサス、次世代32bitCPUコア「RX」を採用したマイコン「RX610」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0326/renesas.htm
【2003年6月24日】【EPF】コスト最優先の異色SMTプロセッサ「Ubicom IP3023」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0624/epf04.htm
□ESC SV 2008レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/link/esc.htm

(2009年4月1日)

[Reported by 大原雄介]

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