組込システム会議「ESC SV 2008」開幕レポート会期:4月14日~18日(米国時間) 会場:米国サンノゼ McEnery Convention Center
組み込みシステム会議の「Embedded System Conference Silicon Valley(ESC SV) 2008」が4月14日(現地時間)、開幕した。既に20年目となるこのイベント、アメリカでは4月にサンノゼ、10月にボストンで開催されるほか、インドでは4カ所で9~10月に開催される。もっとも、14日に開催といっても、14日と18日はセッションやハンズオンなど。メインとなるのは15日~17日の展示会である(Photo02)。 そんなわけで今はまだ閑散としたプレスルームでこの記事を書いているが、今回もなかなかの規模になりそうである(Photo03,04)。15日の基調講演はJack Ganssle氏。ゴア元副大統領を引っ張り出してきた2007年に比べると派手さは無いが、組み込み業界では良く知られた有名人である。これに加えて、16日にはMicrosoft、17日にはSun Microsystemsの講演がそれぞれ予定されている。 ところでMicrosoftの基調講演に関してちょっとだけ。14日の午前中にMicrosoftの“Introduction to Windows XP Embedded”というセッションを受講したのだが、その最後でロードマップとして
という話が出てきた(プレスであっても写真撮影不可ということで、今回は写真なしである。すいません)。このQuebecってなんだ? という話が当然ある。「これってWindows Vista Embeddedと考えていいの?」という質問に対して「今の時点では俺は何にも言えない。あくまでもFuture Product(将来の製品)だし。ただ明日(15日)の基調講演で“Big Announcement”があるから楽しみにしていろ」という答えが。6月には発売になるこちら、いくら何でも1GBのメモリでフルスペックのWindows Vista Home Premiumはキツイだろうとは(声に出すかどうかはともかく)誰もが思うことで、「こーいう製品(WILLCOM D4)にSuitableで、しかもVista Experienceが提供されると考えていいの?」と重ねて聞くと、ニヤっと笑って答えのかわりとされた。 まぁ2010年登場では、当座はまったく意味が無い(むしろWindows Embedded "2"の方が現実的だろう)とはいえ、15日の基調講演が楽しみではある。
ところで最後に小ネタ。Intelは相変わらず目立つ広告を打っているが、13日は正面玄関の前にこんな荷物が。Intelは2007年、やはりESCでOrange County Chopperと共同でクアッドコアCPUを組み込んだバイクをお披露目したのだが、さて2008年はどうなるのだろう?
□ESC SV 2008のホームページ(英文) (2008年4月15日) [Reported by 大原雄介]
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