インテル、2008年の活動を総括。45nm製品は過半数を超える
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吉田和正代表取締役社長 |
12月9日 開催
インテル株式会社は、2008年最後の月例プレスミーティングを開催し、吉田和正代表取締役社長が2008年の活動を総括した。
吉田社長は、今年のキーワードを「40×45」と語った。「40」はIntelが'68年7月18日以来創業40周年を迎えたことを、「45」は、すべてのセグメントに45nm High-k製品を投入したことを表わす。すでに、45nm製品の出荷数は、全出荷数の半数を超えたという。
10大ニュースでは、これに続き、SSDの発表、Atom、Centrino 2テクノロジー、Core i7プロセッサ、システムオンチップ製品の発表などが挙げられた。
従来の発表と異なるのは、ネットブックの扱いで、10位ながら「ネットブックの普及」が10大ニュースに入れられたうえ、2009年の展望でも比較的良い位置に「Netbooks/Nettops」が配置されているなど、高い評価が与えられている。市場での売れ行きの良さを受けて、Intel社内の位置づけが変わってきていることが感じられた。
また、新たな市場としてデジタルヘルスと教育への取り組み、シニアに対するアプローチなどが語られ、Intelアーキテクチャー(IA)を中心として、幅広い市場に付加価値の高い製品を投入するという決意が述べられた。
45nmという数字がキーワードになっていることや、プレゼンテーションでも40周年を迎えた自社の位置を「シリコンの技術革新で世界をリード」と述べているように、Intelの力の源泉はプロセスの進化という製造工程にあり、基本的にもの作りの会社であるということを再度印象づけられた発表会だった。
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2008年のキーワードは「40×45」 |
Intelは今年40周年を迎えた |
すでに出荷されるプロセッサの過半数は45nm製品となっている |
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インテル的10台ニュース。1~10位ではなく0~9位となっている。インテルの発表では、あまり大きく扱われることの少ないネットブックが10位に入っているのに注目 |
デスクトップ分野では、Core i7の登場が最大のニュース |
モバイル分野ではCentrino 2とともにAtomも挙げられている |
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Atomがターゲットとする4つの分野。次世代プロセスになると、現行でクレジットカードサイズのマザーボードが、クレジットカードの2/3程度までさらに小さくなるという |
45nmのXeonは、グリーンITアワードを受賞した |
デジタルヘルスはトラッキング(調査)が終わり、ようやく製品化にこぎつけた |
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IAをコアにして、左はモバイル関連、右はデスクトップ関連の製品が並ぶ。ネットブックは比較的上の方だが、純粋なモバイルではなく、デスクトップPCを補完する製品として位置づけられているように見える。WiMAXがWiiMAXと誤植されているのは任天堂製品に引っ張られたか |
来年のテーマとして、ウルトラモバイルも挙がっている |
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□関連記事
【11月18日】「Core i7はインテル史上最高のプロセッサ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1118/intel.htm
【9月10日】インテル、Centrino2の優位性をデモ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0910/intel.htm
IDF 2008 レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/link/idf.htm
(2008年12月10日)
[Reported by date@impress.co.jp]
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