CEATEC JAPAN 2008レポート 【東芝編】ネットブックNB100を展示、SpursEngine搭載カードも
会期:9月30日~10月4日 会場:幕張メッセ 「CEATEC JAPAN 2008」が、9月30日~10月4日の間、幕張メッセで開催中だ。 ここでは、PC関連の新製品の展示が多かった東芝のブースについて紹介する。 東芝のブースは2カ所に分かれており、片方はホーム&パーソナルゾーン、もう片方は半導体ゾーンに置かれている。 ホーム&パーソナルゾーンでは、29日に発表した初のネットブック「NB100」を展示。展示機は4台ほど置いてあり、来場者は実際に手に持って試すことができる。 NB100は、左側面はUSBが1基、右側面はUSBが2基、排熱口、メディアブリッジスロット、前面は音声入出力を備えるだけであり、見た感じ非常にすっきりしているのが特徴だ。また、ラメが入った深いブルーの天板も印象的である。 バッテリは後部に出っ張る形となっているが、これは片手で持ったときのグリップになるので、使い勝手の向上に一役買っている。 キーボードの配列は一般的な日本語配列で使いやすい印象。天板の塗装に高級感がある光沢仕上げだが、内側は梨地仕上げとなっている。
目新しい展示では、ノートPC向けのSCiB(Super Charge ion Battery)がある。SCiBはわずか10分間で90%まで充電できるという急速充電池で、充放電回数も最大6,000回という優れた性能を持つ。現在、自動車向けに実用化に向けた研究を行なっているところだが、これをノートPCに持ってくれば、利便性が高いモバイルノートPCを実現できるというものだ。 今後の課題は、短時間充電を目指そうとすると大容量のACアダプタが必要になるため、充電時間の最適化や、大容量ACアダプタの小型化などが要求される点だろう。いずれにしても期待したい分野である。 このほか、このブースでは発表済みのHDDやSSDの新製品や、Qosmio/dynabook新製品などを展示している。
一方、半導体ゾーンのブースでは、やはりSpursEngine搭載のカードが目玉となる。SpursEngineコーナーでは、AVIファイルからH.264への高速エンコードや、動画にエフェクトをかけつつ背景に写真を表示させるデモ、SpursEngineでビデオ再生したものをテクスチャとして3Dオブジェクトに貼り付けるデモなどが紹介された。 なお、説明員によれば、現時点でH.264エンコードは動画の部分だけSpursEngineを利用しており、音声エンコードと音声/映像ミックスのステップはCPUを利用しているという。 東芝ブース内の一角で、リードテックがSpursEngine搭載カードを展示。説明員によれば、一般向けの発売は10月で、価格は3万円程度になるとしている。SpursEngine用メモリとしてXDR DRAMを128MB備える。なお、カード上には4ピンの電源補給用コネクタも見えるが、これは繋げなくても動作するという。 小売パッケージにはコーレルのビデオ編集ソフト「DVD MovieWriter」、DVD再生ソフト「WinDVD」をバンドル。SpursEngineを使ったSD画質からHD画質への超解像度変換(アップコンバート)、ビデオ編集、オーサリング、トランスコード、AVCHDディスクの作成/再生などの機能が利用できる。 □CEATEC JAPANのホームページ (2008年9月30日) [Reported by ryu@impress.co.jp]
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