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GIGABYTE、キーボード/タッチスクリーン搭載
UMPC「M704」説明会

「M704」

3月5日(日本時間) 実施



 台湾GIGABYTEは5日(日本時間)、キーボード/タッチスクリーン搭載UMPC「M704」の説明会を都内で開催した。説明会では、来日したG-STYLE(GIGABYTEノートPC販売専門子会社) Sales Deputy Manager, APEC Sales DepartmentのJohnson Lu氏が、M704の詳細について説明した。

Johnson Lu氏

 同氏によれば、M704は世界に先駆けて日本で初めて販売されるという。「我々は2007年頃からUMPCを開発/製造/販売してきたが、その最初の製品(U70)は、画面が800×480ドット(WVGA)の6.5型と小さく、日本市場に適さないと判断したため販売を見送った。新製品は新たに1,024×600ドット(WSVGA)の7型液晶を採用し、日本市場に適すると判断したため、販売をすることとなった」と説明した。

 M704の特徴としては、CPUにVIA C7を採用していることや、OSにWindows XPを搭載している点、60GBのHDDを搭載している点、W-ZERO3などのようなモバイルフォンと同じスライド式キーボードを採用している点、標準サイズのUSBポート(A端子)を採用している点などが挙げられる。

 Lu同氏は、「用途が限られているUMPCは、独自OSの搭載や、小容量のストレージ、キーボードの非搭載、miniB形状のUSBポートの採用が多い中、より汎用的に使えることを目指したため、こういった仕様にした」という。

 一方、CPUにはVIA C7 1.2GHzを採用しているが、「V7はUMPCで想定される用途では十分な性能を持っている。また、現時点ではIntelの超低電圧版CPUよりも消費電力が低く、このサイズのUMPCには適していると判断した」とする一方で、「第2四半期に登場するIntelのMenlowプラットフォームは非常に魅力的で、現在これを搭載した次機の開発を進めている。6月のCOMPUTEX TAIPEIではMenlow搭載について何らか発表があるだろう」とした。

 また、M704ではメモリを768MB、オンボードで搭載しているが、これはスペースおよびチップセットの仕様から由来しており、これ以上に拡張することは不可能。このためWindows Vistaを快適に動かすことは難しいと判断し、採用を見送ったという。

M704の各部の説明。インターフェイスが充実している M704の代表的な特徴。写真ではWXGAとなっているが、正しくはWSVGA

 M704のターゲットユーザーとしては、「ASUSTeKのEeePCとソニーのUX50の間を狙っている」という。EeePCは安価だがストレージ容量が少ない。一方UX50(VAIO Type U)はストレージは十分だが値段がやや高価ということもあり、今回の製品はそのギャップを埋めるセグメントの製品だという。

●第2四半期後半にはキーボードなし版も

 続いて同氏は、2008年第2四半期後半に登場予定の「M700」について説明。M700はM704からキーボードを省き、軽量化を目指したモデル。オリジナルのソフトウェアキーボードを搭載するのが特徴となっている。

 CPUこそM704と同様のC7 1.2GHzだが、チップセットがVIAのVX800となり、FSBが533MHzから800MHzに、メモリ容量も最大2GBに向上。メモリはオンボードではなくSO-DIMMスロットに搭載する。また、PCI Expressの対応も見込まれている。

 一方、搭載OSについては、「Windows XPは6月にOEMライセンス提供を打ち切られるので、Windows Vistaの搭載を見込んでいる。しかし、現時点では1.8インチの60GB HDDのバッファが2MBしかなく、Vistaでの使用はややレスポンスが悪い。一方、40GB HDDはバッファが8MBあるが、容量がシュリンクされる。どちらを採用するかは難しい」と答えた。

次期C7搭載UMPC「M700」 M700の主なスペック

 説明会後、M704を実際に手にして、キーボードを使っての操作を試すことができた。M704では日本で発売するにあたり、キーボードを日本語化し搭載しているが、日本語変換で常用するカーソルキーがFnキーと併用する形になっている。このため、文節の長短切り替えで3つ同時にキーを入力させなければならない時もあり、2本の親指操作を前提にしている本機にとってはやや厳しい。Lu氏は、「確かにこの点に関しては盲点だった。早速本社にフィードバックして改善したい」とした。

キーボードをスライドして出した状態。液晶右側に見える小さい黒枠のエリアはタッチパッドで、液晶左側に左右のクリックボタンを装備している 本体底面。ドッキング・ステーションへの接続コネクタのほか、ミニD-Sub15ピンとUSBポートも見える
左側面。とSDカードスロット、USBポートを装備 上面は排気口のみとシンプル 右側面。ACアダプタ接続口や音声入出力、電源、HOLDスイッチ、音量調節などを装備

□九十九電機のホームページ
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□製品情報
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□GIGABYTEのホームページ(英文)
http://www.gigabyte.com.tw/
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(2008年3月5日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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