Antec、ケーブルプラグイン/直付け混合式のハイエンド電源
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Antec上席副社長 スコット・リチャーズ氏 |
2008年1月以降 発売
米Antecは5日(日本時間)、都内で記者説明会を開き、本社から来日した上席副社長のスコット・リチャーズ氏が、2008年1月以降に発売する製品などを紹介した。
●ケーブルプラグイン/直付け混合式電源「Signature」
「Signature」は、ケーブルプラグイン/直付け混合式のハイエンド電源。発売は2008年1月以降で、価格は未定。
同社の電源ラインナップで最上位に位置づけられる製品。ユーザーが必ず使用すると思われるケーブルの一部を直付けに、残りをプラグイン式としオプションでつけるようにした電源。ケーブルマネジメントによるエアフローの向上を図りつつ、コネクタ接続による電力損失を軽減し、広範囲の負荷において80%以上の効率を謳う「80 PLUS」認証を取得した。
Signature。写真は世界に1つしかないというハンドメイド品であり、最終製品では必ずしもこのようにはならないという | Antecのロゴ入りでプレミアム感がある |
また、ダブルフォワードコンバータを採用し、電力損失を低減。一般的な電源で使用される磁気アンプによる減圧ではなく、VRMを搭載したモジュールを採用することにより効率と安定性の向上を図った。さらに、一部回路は他製品で使用しているダイオードでなくMOSFETを採用し、効率を向上させた。
基板は2層タイプを採用し、電気ノイズを低減。このほか日本製コンデンサおよびファンを採用し、信頼性を向上させた。なお、Signatureの名前の由来は、すべてのSignature製品は工場のエンジニアによって個々にテストされ、その品質とパフォーマンスを保証するために署名しているためという。
ラインナップは650Wと850Wの2種類をラインナップ。各ラインの出力やコネクタは、現時点ではまだハンドメイド品しかないため不明。
●LowProfile対応のAV機器風ケース「Micro Fusion」
「Micro Fusion」は、AV機器風デザインを採用し、リビングにおくことを前提としたPCケース。発売は2008年1月以降で、価格は未定。
microATXのマザーボードに対応し、拡張カードをLowProfileタイプとすることで、本体サイズを384×408×115mm(幅×奥行き×高さ)に抑えた製品。従来のFusionと比較して高さを約半分に抑えた。スペースを抑えたためボリューム調節用ノブを省いている。
Micro Fusion。FusionもmicroATX対応だが、本製品はLowProfile対応とすることで高さを抑えた | デュアルチャンバー構造を採用し、熱を隔離する仕組み | 長さを調節可能なエアーガイドを搭載し、背面から吸った空気をマザーボード前面まで循環させてから排気する |
このほかの特徴はFusionを踏襲し、HDDとマザーボードの熱を隔離するデュアルチャンバー(2室構造)を採用。電源部もケースに隣接する2辺で吸排気を行ない内部の熱に影響しないようになっている。また、液晶ディスプレイを搭載し、Windows Media Center対応の情報表示ディスプレイ、Windows MCE/Vista対応の赤外線リモコンレシーバー、シリコングロメット搭載で振動を抑えた拡張ベイを搭載する。
本体側面に8cm角TriCoolファン(3速変更)を搭載。拡張スロットは4基で、拡張ベイは5インチ×1、3.5インチシャドウ×1。前面にUSB 2.0とeSATAポート、音声入出力を備える。
●Mini P180とTwelve Hundredは内部ブラック塗装に
このほか、未発売の静音志向microATXケース「Mini P180」とゲーマー向けフルタワーケース「Twelve Hundred」を紹介。この2製品については6月にCOMPUTEXで紹介され、7月以降発売とされていたが、2008年1月以降に延期された。遅れた分マイナーチェンジが施された。
1つ目は内部がブラック塗装になったこと。これについてリチャーズ氏は「所持する喜びを高めるため」としている。特にTwelve Hundredは、クリアパネルで内部が見えるようになっているため、外観の黒と統一され高級感をもつようになったという。
さらにTwelve Hundredの製品版では、前面の12cm角ファンを装着するドライブベイ部に、ファンの速度を調節できるノブを追加するという。これによりファン速度の調節がより容易になったとしている。
□Antecのホームページ
http://www.antec.com/world/jp/
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(2007年11月6日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]