アイ・オー、年度末決算は大幅減収で6億円の赤字8月20日 発表 株式会社アイ・オー・データ機器は20日、平成19年度6月期の決算を発表した。 売上高は617億6,500万円と、対前年比でマイナス11.9%の減収となった。 営業損失は4,400万円の赤字、経常利益は1億1,100万円の黒字ながら、最終的な当期純損失は6億5,700万円と前年度を上回る赤字となった。 ただし、2007年2月の中間期時点の予想と比べると、減収ながら、赤字幅は縮小した。また、経常利益の黒字化については、一部のアジア拠点において為替の改善がみられたことによる為替利益が理由として挙げられている。 部門別の売上高は、ワンセグチューナーやNASが好調だった「周辺機器部門」が16.3%増だったのを除き、すべての部門で減少した。各部門の減少率は、「増設メモリボード」が2.1%減、「ストレージ」が17.9%減、「液晶」が25.8%減、OEMなどの「特注」が19.0%減、ポータブルメディアプレーヤーなどの「その他」が16.8%減となっている。 決算短信では、現状について次のように述べられている。 「当企業グループは、大幅な赤字決算で終了した中間期の反省を踏まえ、期後半より販売面においては法人市場への更なるシフト、製品面では重点製品を定めて当社製品の市場における価格競争力の強化に注力し、売上および利益の拡大に努めたものの、当社の主力製品である液晶ディスプレイやストレージ製品等が前期を大きく下回り、売上高は前期比で約12%減少しました。 一方利益面においても平成19年2月26日付けで業績の修正を発表したとおり、期首から材料価格の高騰や為替の急激な変動で安定した粗利が確保できず、販売面においても製品価格の長期的な下落傾向は勿論のこと、競業他社との価格競争は期を通して相変わらず熾烈を極めており、主力製品のなかには採算割れのものも見られる等、利益確保に大きな影響を与えました。期後半からは、社内において諸々の施策を実施し利益改善に取り組み、結果は経常利益で若干の黒字回復は見られたものの、本格的な利益回復には至らず営業損失および当期純損失を計上いたしました。」 次期の見通しについては、重点商品と重点顧客への販売拡充、デジタル情報家電ブランド「AVeL」のブランド確立と販売拡大により、黒字転換を見込んでいる。 平成20年度の業績予想は、売上高が694億円(対前年5.1%増)、経常利益6億円、純利益4億8,000万円としている。 □アイ・オー・データ機器のホームページ (2007年8月20日) [Reported by date@impress.co.jp]
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