8月21日　発表

　株式会社アイ・オー・データ機器は21日、平成18年度6月期(2005年7月～2006年6月)の決算を発表した。

　連結での売上高は700億8,700万円と微増したが、営業利益は3億2,800万円の赤字、経常利益は3億3,600万円の赤字、当期純損失は5億4,900万円の損失となった。

　同社は中間期決算でも赤字となっていたが、通期でも挽回しきれず、赤字転落となっている。

　今期の赤字転落の主因としては、製品価格の低下が挙げられている。決算短信でも「期首から材料価格の高騰や為替の急激な変動で安定した粗利が確保できず、販売面においても製品価格の長期的な下落傾向と、競合他社との価格競争は期を通して熾烈を極めており、主力製品の中には採算割れのものも見られる等、利益確保に大きな影響を与えました」としている。

　来期の業績予想は黒字化を見込んでおり、売上高720億円、経常利益6億3,000万円、純利益5億9,000万円としている。

　来期の回復に向けては、「前期の損失の早期回復と来期に向けて既存市場でのシェア奪回、新しい市場の掘り起こしについても営業、サービスの拡充で企業間競争に打ち勝ち、メモリ、ストレージ、液晶等の既存製品は勿論のこと、当社独自の企画製品で『デジタル情報家電』の位置付けを作り上げ着実に知名度をあげてきたAVeL製品のブランド確立と販路拡大に努める」としている。

□アイ・オー・データのホームページ
http://www.iodata.jp/
□第31期決算短信
http://www.iodata.jp/company/ir/perform/31.htm
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(2006年8月21日)

[Reported by date@impress.co.jp]