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写真で見る「デル Dimension C521/E521」
~デル初のAMD搭載PCの中身

発売中



カラーリングなどコンセプトなどを同一とするDimension C521(右)とE521(左)

 デルの「Dimension C521」、「同 E521」は9月より受注を開始した、同社初のAMD CPU搭載PCだ。

 C521はスリムデスクトップ、E521はミニタワー型と筐体は異なるが、BTXフォームファクタやチップセットにNVIDIA GeForce 6150 LE(ビデオ機能内蔵)+nForce 430 MCPを採用、ホワイト&シルバーのカラーリングなど、同一のコンセプトを採用している。さしずめ、二卵性双生児といったところだろうか。

 マザーボードはBTXだ。両機の仕様はやや異なっており、マザーボードもそれぞれに合わせた別製品となっている。

 試用機を使う機会を得たので簡単なレポートをお送りする。製品詳細は別記事を参照されたい。


●スリムデスクトップPC「Dimension C521」

 Dimension C521は本体サイズ114×399×361mm(幅×奥行き×高さ)、重量9.07kgのエントリーモデルだ。駆動音は静かで、隣に置いてもほとんど聞こえない。

 スリムであるがゆえに拡張性は乏しいが、工具類なしで主なパーツの取り外しが可能で、メンテナンス性は高い。

 試用機の構成はAthlon 64 3800+(2.4GHz)、メモリ2GB(1GB×2/最大4GB)、HDD 250GB、+R DL対応DVD±R/RWドライブ、ATI Radeon X1300 Pro(256MB)、メモリカードリーダ、OSにWindows XP Home Edition(SP2)で、この場合127,260円(10月11日現在)となる。

CD-ROMと比較(正面) CD-ROMと比較(側面)。前面パネルの下半分は吸気口で、左右にスリットがある

前面にはスマートメディア/xD-Picture Card対応スロット、SDカード(miniSD)/MMC(RS-MMC)対応スロット、CF/Microdrive対応スロット、メモリースティック(PRO)/デュオ対応スロット、USB 2.0×2、音声入出力が用意されている 背面はUSB 2.0×4、Ethernet、音声入出力を備える。黒いキャップでふさがれているのはミニD-Sub15ピン 本体上面後方の、ケンジントンロック用鍵穴を兼ねたリリーススイッチ。手前に引くと側板を取り外し、ケース内部にアクセスできる

C521内部。左手に見えるフラットケーブルはカードリーダと排他で取り付け可能なFDD用 光学ドライブは東芝サムスンの+R DL対応DVD±R/RWドライブ、TS-H553 光学ドライブの下を取り外すとメモリカードリーダが見える。TEACのCA-200を搭載している

メモリカードリーダの下にHDDが設置されている。試用機はHDDはSeagateのST3250824ASを搭載していた 拡張バスはLow Profile対応のPCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×1を備える。チップセットはNVIDIA GeForce 6150 LE+nForce 430 MCPを搭載 CPUの右横にメモリスロットが4基用意されている

280W電源を搭載 試用機はATI Radeon X1300 Proを搭載。インターフェイスはデジタルとSビデオ出力端子を搭載 ディスプレイに接続する際は分岐ケーブルを使用する。手前がミニD-Sub15ピン用、奥がDVI用

□製品情報
http://www1.jp.dell.com/content/products/productdetails.aspx?
c=jp&cs=jpdhs1&id=dimen_c521&l=jp&s=dhs

●ミニタワー型PC「Dimension E521」

 Dimension E521はミニタワー型デスクトップPCで、同社ではエントリーモデルと位置付けられている。

 C521に比べ拡張性は良く、HDD/光学ドライブを各2基ずつ搭載できる。HDDはRAID構成も可能だ。C521同様、工具類を使わずにパーツを交換できる。

 試用機の構成はAthlon 64 X2 3800+(2GHz)、メモリ2GB(1GB×2/最大4GB)、HDD 500GB(250GB×2)、DVD-ROMドライブ、+R DL対応DVD±R/RWドライブ、ATI Radeon X1300 Pro(256MB)、Creative Sound Blaster Audigy、メモリカードリーダ、OSにWindows XP Home Edition(SP2)で、この場合144,060円(10月11日現在)となる。

CD-ROMと比較(正面) CD-ROMと比較(側面)左側の黒い部分は吸気口で、左右に貫通している

光学ドライブの下にスマートメディア/xD-Picture Card対応スロット、SDカード(miniSD)/MMC(RS-MMC)対応スロット、CF/Microdrive対応スロット、メモリースティック(PRO)/デュオ対応スロット、USB 2.0×2、音声入出力を備える 背面はUSB 2.0×4、Ethernetを備える。試用機はビデオカードとサウンドカードを増設しているため、オンボードのミニD-Sub15ピンと音声入出力端子にはキャップが取り付けられている 本体上面に用意された、ケンジントンロック用鍵穴兼用のリリースレバー。手前に引くと側板が外れる仕組みはC521と同じ

吸気口のすぐ背後にCPUファンが設置されている。メモリスロットはCPUファンの右横に4基用意されている 試用機は光学ドライブが2基搭載されている。上段のDVD-ROMはPhilips DROM6316 下段はTS-H553で、これはC521と同じ

HDDはマウンタが取り付けられ、ドライバなどの工具類を使わずに筐体から取り外しが可能。試用機はSamsung SP2504C(250GB)を2基搭載 拡張バスはPCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×2を備える E521は305W電源を搭載する

試用機はATI Radeon X1300 Pro(左)、サウンドカードにCreative Sound Blaster Audigy(右)を搭載

□製品情報
http://www1.jp.dell.com/content/products/productdetails.aspx?
c=jp&cs=jpdhs1&id=dimen_e521&l=jp&s=dhs

●ベンチマークテスト

 この試用機を用いて、ベンチマークテストを行なった。今回は2台の比較結果を掲載する。ソフトはHDBENCH Ver3.40 beta6、PCMark05、3DMark06、Final Fantasy XI Official Benchmark 3の4つを利用した。

 両モデルともエントリー向けと銘打たれているが、メモリは最大4GB、CPUはAthlon 64 X2 5000+(2.6GHz)まで搭載可能だ。思い切ってハイエンドパーツを搭載し、省スペース&ハイパワーを両立させたビジネスPCとして使用するのもよいだろう。

【表】ベンチマーク結果
 Dimension C521Dimension E521
HDBENCH
ALL5908878597
CPUInteger111925186688
Float131188219064
MemoryRead124532200908
Write110751152216
Read&Write156404252210
VIDEORectangle8613179000
Text2178220169
Ellipse2460020700
BitBit666666
DirectDraw7574
HDDRead6360264851
Write4887858986
RandomRead2718319616
RandomWrite2764532425
PCMark05
PCMarks34174011
CPU34144004
Memory42453628
Graphics28292782
HDD49144699
3DMark06
3DMarks17111785
SM2.0601598
HDR/SM3.0708708
CPU9211521
Final Fantasy XI Official Benchmark 3
Low71817000
High45494421

□デルのホームページ
http://www.dell.co.jp/
□関連記事
【9月13日】デル、AMD CPU初採用のスリムデスクトップ/ミニタワー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0913/dell.htm
【8月18日】Dell、AMD CPU搭載デスクトップPCを9月に投入
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0818/dell.htm
【6月16日】【笠原】DellがクライアントPCにもAMDを採用する日
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0616/ubiq162.htm

(2006年10月12日)

[Reported by ishid-to@impress.co.jp]

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