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Microsoft Hardware Launch Event 2006レポート
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LifeCam NX-6000を紹介するWorldwide Director of Marketing & Partner DevelopmentMicrosoft HardwareのMatt Barlow氏 |
9月13日(現地時間)発表
米Microsoftは、同社のインスタントメッセージングソフトLive Messengerに対応する新製品としてWebカメラとヘッドセットを発表した。
●LifeCam NX-6000
LifeCam NX-6000。レンズ部分は押し込んで本体内に収納可能 |
LifeCam NX-6000は、ノートPCでの利用を前提にしたモバイルWebカメラ。発売は10月で、価格は99.95ドル。
同社は6月にデスクトップとノートPCの双方をターゲットにしたLifeCam VXシリーズを発表している。VXシリーズが一般的な球体の形をしているのに対し、NX-6000は直方体の全く異なるデザインを採用している。
正確な本体サイズは公開されていないが、高さと奥行きが2cm弱程度、横幅が5cm弱程度と親指大の大きさ。筐体にはアルミ素材を採用。どことなくではあるが、ソニーのクオリアカメラ「QUALIA 016」を彷彿とさせるものがある。
持ち運び時にレンズに傷がつかないよう、通常レンズ部分は本体内に隠れており、押すと横から飛び出る仕組み。本体背後のクリップでノートPCの液晶に取り付け、レンズ部分は上下に回転させて角度を調整できる。
記録画素数は、動画が200万画素、静止画が760万画素とVXシリーズ最上位であるVX-6000(動画130万画素/静止画500万画素)を超えるスペック。画角はVX-6000と同じ71度で、複数人を容易に撮影できるとしている。
マイクは本体前面に加え、背面にも装備することで、エコーキャンセルおよび、本体後方の騒音をキャンセルする機能を装備する。
LifeCamシリーズ共通の特徴として、本体上部にLive Messenger向けの「Live Callボタン」を搭載。このボタンを押すとLive Messengerのメインウィンドウに似たデザインの「Buddy Picker」と呼ばれるユーティリティが起動し、現在オンラインのユーザー一覧が表示され、クリックすることでビデオチャットを開始できる。
また、チャット時は「LifeCam Dashboard」が起動し、ビデオ画面に蝶々を飛ばしたりさせる特殊効果や、顔を自動追跡して画面中央に表示させたり、画面のパン/チルト/ズームができるほか、ワンクリックで同社のBlogサービス「Live Spaces」に画像をアップロードする「One-Touch Blogging」機能を搭載する。
上部にLive Callボタンを装備 | Live Callボタンを押すと、オンラインのユーザーが表示される | Live Messengerと連動するLive Dashboard |
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/hardware/digitalcommunication/productdetails.aspx?pid=005
●LifeCam VX-6000/3000/1000
LifeCam VX-6000 |
LifeCam VXシリーズは、VX-6000とVX-3000が6月に米国で発表されているが、今回、下位モデルとしてVX-1000が追加された。
仕様の違いとして、VX-3000はVX-6000からHigh Speed USB、3倍デジタルズーム機能、71度の広画角が省かれ、VX-1000はVX-3000から、パン/チルト/ズーム機能と、ユニバーサルアタッチメントが省略されている。
記録画素数はVX-6000が動画130万画素/静止画500万画素、VX-3000が動画30万画素/静止画130万画素、VX-1000が動画/静止画とも30万画素。色以外の本体デザインはほぼ共通。
発売日と価格は、VX-6000が8月(発売済み)/99.95ドル、VX-3000が8月(同)/49.95ドル、VX-1000が9月/29.95ドル。
NX-6000同様、Live Callボタンと、LifeCam Dashboard機能を搭載する。
LifeCam VX-3000 | LifeCam VX-1000 |
台座部分は開くとクリップになり、液晶に取り付けられる |
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/hardware/digitalcommunication/productdetails.aspx?pid=002
http://www.microsoft.com/hardware/digitalcommunication/productdetails.aspx?pid=001
http://www.microsoft.com/hardware/digitalcommunication/productdetails.aspx?pid=007
●LifeChat ZX-6000/LX-3000
LifeChat ZX-6000 |
チャット用ヘッドセットであるLifeChatシリーズは、ZX-6000とLX-3000の2モデルが用意。発売はいずれも2007年1月で、価格はZX-6000が69.95ドル、LX-3000が39.95ドル。
ZX-6000は2.4GHz帯のデジタル転送を採用した、片耳に取り付けるワイヤレスヘッドセット。バッテリを内蔵しており、最大8時間の使用が可能。充電時はケーブルを取り付ける。レシーバのインターフェイスはUSB。
耳の部分のボタンでボリュームのコントロールができ、マイク部分の裏側にはバッテリ残量を示す4つのLEDがある。
LX-3000は有線のヘッドフォンタイプヘッドセット。こちらはヘッドセットとPCをつなぐUSBケーブルの間にボリュームコントローラがある。
また、両製品ともLive Callボタンを装備するが、追加の機能として、Media Playerなどで音楽を再生しているときにボタンを押すと、音楽再生が停止されるようになっている。
裏面にあるLEDはバッテリ残量を表示する。下にあるのはワイヤレスレシーバ | LifeChat LX-3000 |
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/hardware/digitalcommunication/productdetails.aspx?pid=004
http://www.microsoft.com/hardware/digitalcommunication/productdetails.aspx?pid=006
□Microsoftのホームページ
http://www.microsoft.com/
□関連記事
【9月15日】Microsoft Hardware Launch Event 2006レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0915/mshard2.htm
【2003年6月10日】ソニー、「QUALIA」ブランドの高級コンパクトデジカメ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0610/sony.htm
(2006年9月15日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]