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インテル、全面刷新を行なった新Xeonプロセッサ
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6月29日 発表
インテル株式会社は29日、これまで「Nocona」のコードネームで呼ばれてきた90nmプロセス採用の新型のXeonプロセッサ、ならびに対応チップセット「E7525」(コードネーム:Tumwater)を発表した。
Xeonは3.60/3.40/3.20/3/2.80GHzの5製品が用意され、1,000個ロット時のOEM向け単価はそれぞれ94,660/76,590/50,500/35,070/23,190円。E7525の価格は11,100円。いずれも同日付けで出荷開始された。
新Xeonプラットフォームの主な特徴 |
今回の新Xeonは、クロックの向上などのみにとどまらず、多くの機能追加/拡張が図られている。
もっとも大きな特徴は、EM64T(Extended Memory 64 Technology)と呼ばれる64bitメモリアドレス技術を同社プロセッサとして初めて搭載した点。これにより4GBを超える実メモリを搭載可能となった。
現時点でEM64Tに対応するOSは「Suse LINUX Professional 9.1」と「Red Hat Enterprise Linux WS」で、Windows XP EM64T対応版は2004年下半期中のリリースが予定されている。
また、従来モバイル向けプロセッサに搭載されてきた拡張版Intel SpeedStepテクノロジを新たに搭載。CPU負荷に応じて、コア電圧/クロックが自動的に調整される。同社では、サーバー/ワークステーションでも最大負荷状態は少ないことから、同技術によりシステムの消費電力を2~3割程度削減できるとしている。
CPUのプロセスルールはPrescottに並ぶ90nmで、FSBは533MHzから800MHzに向上、マルチメディア向け拡張命令もPrescottと同じSSE3に対応した。HTテクノロジも引き続き搭載する。PC 1台あたりの最大プロセッサ数は2基。
E7525は、Xeon向けIntel 925Xとも言うべき存在で、PCI ExpressやDDR2に対応。PCI Expressはx16に加え、x8にも対応。メモリは従来のDDR-333に加え、DDR2-400を搭載可能となった。最大メモリ容量は16GBで、ECC/デュアルチャネルアクセスに対応する。対応ICHはICH5。
拡張版Intel SpeedStepテクノロジを搭載し、低消費電力化を図った | Xeon裏面。ピン数は604ピン | E7525チップセット |
64bit対応CPUとしてはすでにItanium 2が先行しているが、同社ではXeonは主に低価格で高いパフォーマンスを発揮するフロントエンドワークステーション、Itanium 2は基幹データベースサーバーや科学技術計算向けと位置づけている。
29日に行なわれた製品発表会では、デュアルXeonシステムと、Pentium 4システムによるレンダリングパフォーマンスの比較デモが行なわれるなど、CG作成におけるデュアルプロセッサプラットフォームの優位性がさかんに強調された。
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2004/040629.htm
□製品情報
http://www.intel.co.jp/jp/business/japan/workstation/xeon/
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(2004年6月29日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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