バッファロー DVSM-D5812FB

　僚誌「DOS/V POWER REPORT」編集部の協力を得て、DVD+R DL対応ドライブ4製品の書き込みベンチマークテストを行なった。

　「DOS/V POWER REPORT」誌では、本日発売の8月号でDVD+R DLを特集しており、再生互換性の問題についても詳述されているので、ご覧いただきたい。

　ベンチマークテストは、北川達也氏の計測による。テスト環境はPentium 4 2.4GHz、メモリ1GB、HDD 160GB(7,200rpm)だ。

　テスト内容は、7.85GBのデータを用意し、ドライブ付属のソフトウェアで書き込みを行ない、書き込みとベリファイの時間を計測した。

　今回のテストのメインは、バッファローの「DVSM-D5812FB」で、スーパーマルチドライブかつDVD+R DL対応で、現在ではもっとも対応するメディアが多い。また、DVD-RAMの5倍速対応も大きな特徴だ。ドライブは日立製が採用されている。

　ベリファイまで入れると、もっとも高速なDVSM-D5812FBでも1時間を必要とする。DVD+R DLは、容量が大きい割に、書き込み速度は2.4倍速に留まることから、それなりの時間が必要となることがわかる。

　現時点では、DVD+R DL対応メディアも枯渇している状況でもあり、必要とする容量に応じてメディアを使い分けることが必要だろう。

テストメディアの詳細

　続いて、DVSM-D5812FBで焼いたDVD+R DLメディアをPC用のドライブで読み出してみた。DVSM-D5812FBで焼いたDVD+R DLメディアのBookTypeは「DVD-ROM」であることから、PC用ドライブについては、かなり高い互換性があることがわかる。

　本来、DVDの規格では、ドライブ側の判断で書き換えてはならないことになっており、「DVD+R DL」と記載する製品もある。規格の遵守を優先するか、再生互換性の高さを優先するか、メーカーによって判断が分かれている状態だ。

　次に「DVSM-D5812FB」のもう1つの特徴である、5倍速DVD-RAM対応のテストを行なった。

　計測方法は、4,373MBのデータを付属のライティングソフトで書き込み、時間を計測した。

　3倍速メディアの書き込み時間が37分47秒であったのに対し、5倍速メディアでは25分50秒に短縮されており、5倍速メディアのメリットが出ている。

　続いて、テスト1で記録したデータの読み出し速度も計測した。この場合も当然ながら5倍速メディアがもっとも高速となっている。

　　最後にDVD-MoiveAlbum付属のVRCopyを使って4,197MBの映像を記録した。この場合は、ベリファイが行なわれないため、より短時間での記録となっている。

(2004年6月29日)

[Reported by PC Watch編集部]