●税込19,800円で400万画素 イオングループが発売する低価格デジカメの第三弾は、19,800円で400万画素が特徴だ。今回は、イオンの直販サイトで予約購入したが、本体価格18,858円、消費税942円で、総額表示で19,800円だった。 前モデル同様NHJのD'zignシリーズの製品で、型番は「DZ-438」。1月のInternational CESでNHJ JAPANブースに展示されていた、未発表の製品だ。 主な仕様は1/2.5インチ407万画素CCD、レンズは単焦点で35mm換算38mm、フォーカスは固定焦点。マクロモードはなく、最短撮影距離が1.5m。ホワイトバランスと感度はオートで、感度はISO50~200。記録メディアはSDメモリーカード。電源は単四電池2本だ。 この仕様を見ると、電池が小さく本数も少ないことから電池寿命が心配される。また、マクロモードがないのはちょっと痛い。とりあえず予備電池を多めに用意して撮影に向かった。 ●シンプルなデザイン 外観はシルバーと黒のツートンカラーで、やや古くさい印象はあるものの、すっきりとした印象だ。レンズ部分は沈胴ではなく、いつもちょっと飛び出ている。これは撮影時にレンズに指がかかるのを防ぐためだろう。 裏面のゴムっぽいグリップのおかげでホールディングは良い。操作関係も、ほぼ違和感がないが、メニューの決定で「OK」を押せと出るのに「OK」ボタンがないのはとまどった。結局、これはズームスイッチを押し込むことでOKとなる。 また、機能切替ダイヤルはちょっと飛び出していて操作しやすいが、ポケットの中で動いてしまっていることがあった。
●反応が悪いシャッターボタン 実際に撮り始めてみると、シャッターボタンの反応の悪さが気になった。どういう状況とは特定できないのだが、シャッターボタンを押しても無反応なときがあるのだ。そのまま何度か押していると、だいたい3度目ぐらいにシャッターが切れる。おかげでシャッターチャンスを逃すことがあった。 最初はSDメモリーカードへの書き込みで反応しないのかと思っていたのだが、電源を入れ直したあとでも起こることがあるので、そうではないらしい。電源スイッチを入れ直した直後では起こらず、しばらく放っておいた状況では起こりやすいことから考えて省電力関係の機能が関係しているのではないかと思う。 なお、電池は心配していたとおりあまり持ちが良くない。結局、液晶を使いっぱなしで、フラッシュを使わないという状況で80枚弱ぐらいで電池交換が必要だった。 ●シャドウ部が落ちた画面 肝心の画像は、シャドウ部が落ち込んだコントラストが強い画像だ。晴天時とはいえ、現在のデジタルカメラの水準でいえば、あまりほめられたものではない。 また、購入した機器に固有の問題かもしれないが、画像の右上の部分に収差があり、その部分だけ、まるでソフトフォーカスレンズで撮ったようになる。撮影後に、レンズに脂などがついていないか再確認し、クリーニング後に試写もしてみたが状況は変わらなかった。たぶん、レンズの組み付け精度の問題だと思われる。 レンズ自体のコーティングは良好で、極端な逆光でも、フレアなどは発生しなかった。
●2万円出すならライバル機との検討を 個人的な感想を言えば、1万円そこそこなら許せた品質であっても、2万円ではどうかと思う。また、このクラスまで来ると、国内カメラメーカーの製品ラインナップの下限にあたり、ライバル製品が多い。本機を購入する前に、ほかの機種とも比較検討することをお勧めする。 □イオンのホームページhttp://www.aeongroup.net/ □製品情報 http://www.aeonshop.com/aeon/400mgp/ □関連記事 【3月30】イオン、19,800円の400万画素デジカメ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0111/ces11.htm 【1月11日】【CES】会場で見つけた日本未発表デジカメ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0111/ces11.htm 【2003年12月1日】14,800円の314万画素機「D'zign DZ-338」使用記 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1201/nhj.htm 【7月28日】9,980円の液晶付200万画素機「Polaroid PDC 2070」使用記 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0728/polaroid.htm (2004年4月2日) [Reported by date@impress.co.jp]
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