会場:Las Vegas Convention Centerほか 会期:1月8~11日(現地時間) International CESには、デジタルカメラもいくつか出展されている。コンシューマー向け製品のショウなので、機能満載のフラッグシップ機よりも、普及価格帯の量産機が出品されるものの大半を占める。 また、日本では出荷されていない、あるいは出荷される見込みが薄い製品も多数あるが、これから日本での発表が予想される製品もいくつか見られた。 ●LUMIXシリーズの末っ子の後継機? 松下電器産業株式会社のブースでひっそりと展示されていたのが、LUMIXのエントリーモデル「DMC-LC70」と「同50」だ。 DMC-LC43/LC33の後継機と思われるもので、有効画素数はそれぞれLC70が400万画素、LC50が300万画素となっている。沈胴式のDC VARIO-ELMARIT 光学3倍ズームレンズや、単3アルカリ乾電池×2を使用可能であることなどのほか、外観もLC43/LC33のイメージを色濃く残している。 残念ながら会場に展示されていた機材は電池が入っておらず、動作させることもできなかった。また、会場に詳細がわかる人もいなかったため、これ以上の情報は不明だ。 しかし、前機種が3万~4万円台半ばのエントリーモデルクラスではコンパクトによくまとまった製品だったため、後継機にも期待がかかる。低価格機らしく外装はプラスチックのままだが、若干質感が向上したように感じられた。 □関連記事
●カシオはQVシリーズの最上位機 カシオ計算機株式会社のブースでは、薄型デジカメのEXILIMシリーズとともに、QVシリーズを展示。初公開となる最上位機種の「QV-R51」が展示された。 QV-R40の上位モデルで、有効画素数が500万画素となった。最近の同社製デジタルカメラは大型の液晶ディスプレイを特徴としているが、R40で1.6型だった背面の液晶ディスプレイが、R51では2型と大型化されている。素直に「R50」とせずに「R51」としたのは液晶の大型化によるものかもしれない。 このほかの仕様や外観はR40とあまり変わらず、光学3倍ズームを搭載し、記録媒体はSDメモリーカードまたはMMC、電源は単3ニッケル水素充電池×2、約1秒の高速起動などとなっている。 □関連記事
●米国でも人気、NHJの小型デジカメも展示 Che-ez!シリーズなど、CMOSを搭載した小型で安価でユニークなデジタルカメラを発売しているエヌエイチジェイ株式会社も2004 International CESにブースを構え、日本国内の展示会とまったく同様に、近日発売予定の製品のモックアップを多数並べている。 同社が米国市場に進出したのはここ1~1年半のことで、Che-ez!シリーズのような小さなものが米国で受け入れられるかどうか、不安もあったという。が、大手量販チェーンからの引き合いも多く、順調に販売を伸ばしているという。 実際、ラスベガスにある大型電器チェーン「Fry's」でも、棚の大きな部分を占めて販売されており、多数の人が興味深く検討していた。 ブースに並べられているのはすべてモックアップだが、400万画素CCDや500万画素CCD、光学3倍ズーム搭載機など、従来の同社製品とは違ったタイプのものも展示されていた。
●日本市場復帰を目指すKodak 日本市場への復帰が取りざたされるKodakだが、日本でも発売して欲しくなるような魅力的な製品が展示されている。 最近発売された「LS753/LS743」は2.8倍光学ズームレンズを搭載した500万画素/400万画素のコンパクトデジタルカメラ。松下がLeica、ソニーがCarl Zeissのレンズを積むように、Kodakは大判レンズで定評のあるSCHNEIDER-KREUZNACH(シュナイダー)のC-VARIOGONを搭載する。 この点以外はごく一般的なコンパクトデジタルカメラだが、外装の質感が高いわりに、価格は約350~450ドルと、同クラスの他社製品とほぼ同様だ。もちろん同社独自のドックによる簡単操作システム「EASYSHARE」にも対応する。 また、昨年発売された「DX6490」はやはりSCHNEIDER-KREUZNACHの光学10倍ズームレンズを搭載する400万画素機。約500ドルの普及機だが、2.2型の大型液晶ディスプレイを搭載するなど、日本でも人気の出そうなカメラに仕上がっている。 このほかCreativeやBenQなども、日本市場には登場していない個性的なカメラを展示している。 □2004 International CESのホームページ(英文) (2004年1月11日) [Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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