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インテル、Deerfieldこと低電圧版Itanium 2 1GHzを発表
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デルコンピュータの製品に搭載されている低電圧版Itanium 2 |
9月9日 発表
インテル株式会社は9日、1.5MBのL3キャッシュを搭載したItanium 2 1.40GHzと、低電圧版Itanium 2 1GHzを発表、同日付けで量産出荷を開始した。1,000個ロット時のOEM向け価格はItanium 2 1.40GHzが138,500円、低電圧版Itanium 2 1GHzが87,900円。
Itanium 2はサーバー/ワークステーション向けの64bitプロセッサ。7月に発表されたItanium 2 1.30~1.50GHzが大容量L3キャッシュ(3~6MB)を搭載し、4Way以上のプラットフォームに対応するのに対し、今回発表された2製品は、いずれもL3キャッシュ容量は1.5MB、デュアルプロセッサまでの対応と、比較的低コストなシステムにターゲットを絞った製品となっている。
各製品の位置付け |
同社では、これまでの大容量L3キャッシュ搭載製品を大規模データベースやERPなどバックエンド向けとして位置付けているが、今回の新製品により、これまでXeonがカバーしてきたフロントエンド向けソリューションにまで64bit環境を拡大する狙い。
そのため、価格も従来のItanium 2より戦略的なものとなっており、1.5MB L3キャッシュの1.40GHzは3MB L3キャッシュの1.40GHzと比較して、価格は約半分。同社によれば、ソリューションレベルで、10%の追加投資で、Xeon MPに比べ25~30%の性能向上を得られるという。
低電圧版Itanium 2 1GHzは、これまでコードネーム「Deerfield」で呼ばれてきたもので、同プロセッサとして初めて低電圧技術を搭載。1世代前のItanium 2(コードネームMcKinley)の同クロックのものと比較して、パフォーマンスは同等のまま、消費電力は最大で62Wと、ほぼ半分に抑えられた。なお今回の新製品は、いずれもこれまでのItanium 2とピン互換性を持つ。
本日の発表に併せて、システムベンダー各社からも搭載製品が発表されており、発表会場にはデルコンピュータ、日本HP、JCS、エッチ・アイ・ティ、プロサイドの実機が展示された。
DeerfieldのパフォーマンスはMcKinleyとほぼ同等だが(写真左)、消費電力は半分となっている(写真右) | デルコンピュータの展示機 | |
日本HPの展示機 | JCSの展示機 | エッチ・アイ・ティ(左)とプロサイド(右)の展示機 |
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2003/030909a.htm
□製品情報(英文)
http://www.intel.com/products/server/processors/server/itanium2/index.htm?iid=ipp_srvr_proc+high1_itanium2&
□関連記事
【7月15日】インテル、L3キャッシュ1MB搭載のXeon 3.06GHz
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0715/intel.htm
【7月1日】インテル、6MBのL3キャッシュを搭載した新Itanium 2発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0701/intel.htm
(2003年9月9日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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