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インテル、L3キャッシュ1MB搭載のXeon 3.06GHz
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7月15日 発表
インテル株式会社は15日、1MBのL3キャッシュを搭載したサーバー/ワークステーション向けCPU Xeon 3.06GHz/1MB L3キャッシュの発表会を開催した。
今回発表された新CPUは、新たに1MBのL3キャッシュを搭載し、性能の強化を図ったもの。L3キャッシュはCPUダイ内部に実装され、フルスピードで動作。CPUの周波数は3.06GHzで、デュアルプロセッサに対応する。プロセスルールは従来通り0.13μm。
Xeon 3.06GHz/1MB L3キャッシュの主な特徴 |
L3キャッシュを搭載したことにより、同クロックのL3キャッシュを搭載しない従来版Xeonと比較して、サーバー向けベンチマークの「SPECjbb2000」で15%、「WebBench」で13%、ワークステーション向けベンチマークの「Ansys 7.0」で11%、「Lightwave3D 7.5」で4%の性能向上が見込めるという。
L2キャッシュは512KB、FSBは533MHz、パッケージは604ピンPPGA FC-PGA2と、L3キャッシュ以外の仕様は従来のXeonと共通で、これまでのE7501/E7505チップセットプラットフォームと互換性を持つ。
1,000個ロット時のOEM向け価格は690ドル(81,470円)で、すでに出荷開始されている。なお、従来のXeonは7月13日付け(米国時間)で価格改定されており、L3キャッシュ非搭載の3.06GHzは690ドルから465ドルに値下げされている。
インテルの廣田洋一氏 |
発表会では、エンタープライズ・プラットフォーム・マーケティングの廣田洋一氏がサーバー向けCPUの位置付けなどについて説明した。
廣田氏によれば、同社では1つの製品であらゆる範囲をカバーするのではなく、用途や求められる性能によって、それぞれに最適な製品を提供するという。
具体的には、今回発表の新製品を含むXeonは、ワークグループサーバーやWebサーバーなどフロントエンド用途に、よりトランザクションや負荷の高いERPサーバーなどのアプリケーション用途にはXeon MPが、大規模データベースサーバーなどバックエンド用途にはItanium 2が位置付けられている。
また、廣田氏は、Xeonと同じセグメント向けに近い将来、低電圧版Itanium 2を投入する予定があることを明らかにした。
未発表の製品のため、仕様については一切明らかにされなかったが、低電圧版Itanium 2は、64bitメモリ空間を必要とするハイパフォーマンスコンピューティングクラスタシステムでの用途を想定しているという。
サーバー向けCPUの位置付け。フロントエンド向けに低電圧版Itanium 2が投入される | 発表会場には新Xeonを搭載したシステムが展示された。左はプロサイド、右はぷらっとホームの製品。 | |
インテルが用意したデモマシン。新Xeonを2機搭載。チップセットはIntel E7505 | 同システムの起動時のシステム情報 | 同システムでのSuperPaiの結果。104万桁は51秒 |
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20030714comp.htm
□ニュースリリース(和文)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2003/030715.htm
□製品情報(英文)
http://www.intel.com/products/server/processors/server/xeon/index.htm?iid=ipp_srvr_proc+xeon512kb&
□関連記事
【3月11日】Intel、Xeon 3.06/3GHzを正式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0311/intel.htm
(2003年7月15日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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