ソニー株式会社は、ミニノートPC「バイオC1」の新モデル「PCG-C1MSX」を4月27日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23万円前後の見込み。従来の2モデル構成から、1モデル構成に変更された。OSはWindows XP Home Edition。

　ポートリプリケータにTVチューナーを内蔵し、TV録画/再生ソフト「Giga Pocket LE」と併用することで、TV録画や再生に対応した。AV入出力端子(NTSC/PAL)を備え、外部からの映像を取り込むことや、保存した映像やTV画面を出力することもできる。

向かって左がAV/IN、右がAV/OUT	ポートリプリケータにアンテナを接続したところ。アンテナ変換ケーブルはF型プラグ用とF型ジャック用が付属する

　動画再生時やTV視聴時は、通常のフルサイズ表示のほか、画面の上下端を切って画面いっぱいに表示することも可能になった。

通常のフルサイズ表示をした状態	画面いっぱいに表示することも可能。ただし縦横比を保つために上下端が切れてしまう

　また同社では、「MPEG2 R-Engine」を搭載した従来モデル「PCG-C1MRX」と「PCG-MR/BP」に、今回発表されたTVソリューションを提供できるようなサービスを検討している。なお、価格や具体的なサービス内容については、未定となっている。

　液晶は1,280×600ドット表示のウルトラワイドTFTを装備し、液晶上部にプログレッシブ対応の1/6インチ35万画素CCD「MOTION EYE」を備える。

　CPUはCrusoe TM5800 867MHz、メモリ256MB(DDR 128MB+128MB、最大384MB)、HDD 40GBを内蔵する。ビデオチップはATI MOBILITY RADEON-M(8MB)を搭載する。

　本体内蔵のインターフェイスは、Type2 PCカードスロット×1、マジックゲート対応メモリースティックスロット×1、USB×1、IEEE 1394ポート×1(4ピン、給電コネクタ装備)、Bluetooth(V.1.1)、V.90対応モデムなどを備える。ポートリプリケータのインターフェイスは、100Base-TX対応Ethernet、USB×1、AV入力端子(NTSC)、AV出力端子(NTSC/PAL)、D-Sub15ピン、TVアンテナ端子(UHF/VHF)を装備する。また、薄型アンテナを装備したIEEE 802.11b準拠のPCカードタイプの無線LANカードが付属する。

　バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約2～4時間。本体サイズは249×152×28～30mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約998g。

写真はすべて開発中のものです。実際の製品とは仕様が異なる場合があります
本体左側面。給電コネクタ装備のIEEE 1394ポートとType2 PCカードスロットを装備。従来モデル同様、薄型アンテナ装備の無線LANカード(IEEE 802.11b準拠)が付属する。	本体右側面。左からイヤホンジャック、マイク端子、ポートリプリケータ用コネクタ、USB、電源端子、V.90対応モデムを備える	液晶を閉じた状態。本体デザインは従来モデルを踏襲している

新ポートリプリケータ。ケーブルを収納可能なデザインに変更されている		インターフェイスは、アンテナ端子(UHF/VHF)、USB、Ethernetポート、D-Sub15ピンを装備

(2002年4月17日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]