NEW PRODUCTS TESTREPORT |
インフォース | ||
ThinkFree Office 2.0 オフラインパッケージ |
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Microsoft Officeとの高い互換性を実現した低価格ビジネススイート | ||
TEXT:清水理史 Masashi Shimizu |
低価格ビジネススイートとして昨年話題になった「ThinkFree Office」の最新版「ThinkFree Office 2.0」のパッケージ版がインフォースから発売された。標準小売価格が5,800円と低価格でありながら、Microsoft Officeとの互換性を持つことで注目されている製品だ。
今回のバージョンアップにおける最大の特徴は、Java2に対応した点だ。従来のバージョン1.7(Windows版)のMicrosoft Virtual Machine for Java上での動作から、Sun MicrosystemsのJava2 Runtime Environment Standard Edition 1.3.1を利用して動作する仕様に変更されており、従来のバージョンの欠点として指摘されていた動作速度の向上や、ユーザーからの要望が多かったインライン入力への対応なども図られている。
表計算ソフトの「Calc」。単純な表やグラフであれば、Excelの文書もそのまま表示可能となっている | ワープロソフトの「Write」。Microsoft Wordの文書を開いてみたところ | プレゼンテーションソフトの「Show」。起動時のウィザードなど、PowerPointとそっくりの画面構成となる。操作性に関してもほぼ同じだ |
各アプリケーションを起動するためのツールバー。各種設定やインターネット上のサーバースペースにもアクセス可能 |
しかも、Microsoft Officeとの文書レベルでの互換性も実現されており、Wordの「doc」、Excelの「xls」、PowerPointの「ppt」などの形式の文書をそのままThinkFree Officeでも閲覧、編集することが可能となっている。事実上、ビジネススイートの世界標準として認識されているMicrosoft Officeと同じ操作性、高い互換性を持っているのは大きなメリットと言えるだろう。
ただし、互換性に関しては完全とは言えず、オートシェイプなど、Microsoft Officeの最新版で作成された一部のオブジェクトをそのまま表示することができないという制限があった。実際、Word、Excel、PowerPointのそれぞれの文書をThinkFree Officeで開いてみたが、ほぼ問題ないもののオリジナルとページ設定が変わってしまったり、一部の図表やテンプレートが表示されなかったりするなどの不具合も見受けられた。
文書に表示できない形式が含まれていると、起動時に警告が表示される。Microsoft Officeとの完全な互換性はないので注意が必要だ |
このように、互換性や速度の問題といった点で多少の欠点はあるものの、価格を考えれば、十分に購入を検討する価値のある製品だと言える。さすがに、現在、Microsoft Officeを利用しているユーザーが積極的に乗り換えるメリットはないが、2台目以降のマシンなどで、サブ的に利用している環境などにインストールするのには向いていると言えるだろう。
【お詫びと訂正】初出時にディスクスペースが無償提供される旨の記載がありましたが、別途年間有償契約が必要となります。ご迷惑をおかけいたしました、関係者にお詫びして訂正いたします。
・製品名:ThinkFree Office 2.0オフラインパッケージ
・標準価格:5,800円
・問い合わせ先:インフォース株式会社
・TEL:03-5766-3572
・URL:http://www.inforce.co.jp/
・対応OS:Windows XP/Me/98/2000/NT 4.0
▼動作環境
・CPU:Celeron 300MHz以上
・メモリ:64MB以上
・HDD:50MB以上
▼読み込み可能なファイル形式
・Word 2002/2000/98/97/95、Excel 2002/2000/98/97/95、PowerPoint 2002/2000/98/97/95、HTML、テキスト
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□インフォースのホームページ
http://www.inforce.co.jp/
□製品情報
http://thinkfree.inforce.co.jp/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0131/think.htm