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NEW PRODUCTS TESTREPORT

マイクロソフト
Encarta 総合大百科 2002
さらなるビジュアル化を推し進めたデジタル百科事典の最新版
TEXT:山田貞幸 Sadayuki Yamada


メイン画面。左が見出し語、右にはメディア(ここでは写真)とWebセンター、年表へのリンクがある
 マルチメディア百科事典ソフト「Encarta」の最新版「Encarta 総合大百科 2002」が登場した。CD-ROM版は5枚組、DVD-ROM版は1枚の構成で、Encartaのほかに合計約35万語の見出し語を収録した国語・和英・英和・英英辞書「Bookshelf3.0」も同梱される。これらすべてをHDDにインストールすることも可能で、その際には今回使用したCD-ROM版の場合、2GB弱の容量が必要になる。

 メイン画面は、左側に見出し語の一覧が並び、右に情報が表示されるという構成。百科事典をパラパラめくる感覚で見出し語をクリックしていくこともできるし、さまざまな条件を設定して、必要な情報を探していくことも可能だ。右側に表示される情報は当然ながらハイパーテキストのため、関連情報を探しやすく、デジタルメディアの便利さを実感できる。ただ、Webブラウザのように複数のウィンドウを開いて同時にいくつも表示させられないのが残念なところではあるのだが、その代わり「お気に入り」を使って、必要な情報に再度アクセスしやすくなっている。

 検索はキーワードによる絞り込みのほか、「アニメーション」や「ビデオ」など項目の種類別検索、「科学/技術」や「歴史」などのカテゴリー、さらに細かいサブカテゴリーの設定も可能。「地名検索」で地図を検索できるほか、「Web検索」でEncartaのWebセンターを利用した検索も可能。さらにEncartaのウィンドウから、そのままMSN Searchを利用できたり、オンラインブックストア「bk1」で書籍の検索も行なえたりする。

 このほか、オンラインで毎月最新の情報にアップデートでき、世界100か国/地域のラジオ、約750都市の気象情報を視聴できる「オンラインメディア」など、インターネット連携機能が強化されているのも、2002の特徴の1つだ。インターネットの情報を検索するだけでなく、必要な情報を切り抜いて「資料BOX」に集め、HTMLやWord文書として出力することもできるので、資料作成や情報共有に威力を発揮するだろう。作成した資料には、出典・参考文献も自動的に記載される。

資料BOXを使えば、必要な項目をまとめておいて後から参照できる。テキストのコピー&ペーストも可能だ 閲覧しながら回転・拡大・縮小することができる「ダイナミック地球儀」。20種類の表示も選べる

 事典以外に、地図や年表機能の充実度も高い。「ダイナミック地球儀」は、マウス操作で拡大・縮小・回転などが行なえ、気候や宗教などをテーマにした20種類の世界地図および月面図が見られる。各地の歴史を記した「歴史地図」、写真が見られる「マルチメディア地図」としても利用可能だ。また、「世界歴史年表」は地球誕生からの歴史を年代やジャンル別(芸術や技術などのカテゴリー別、もしくは地域別)に見ることができ、検索も行なえる。

「3Dバーチャルツアー」で安土城の天守閣を探険中。マウスやカーソルキーで自由に内部を移動できる
 地理や歴史と関連したマルチメディアタイトルならではの機能が「3D/2Dバーチャルツアー」だ。古代遺跡や現存しない建物の中を、3Dグラフィックスを使って歩き回ったり、パノラマビューの写真の中を自由に見たりできる。3Dバーチャルツアーは「安土城」や「コロセウム」など7種類、2Dは「チョモランマ」、「ポンペイ」など27種類のツアーが用意されている。

 これら地図や年表、また事典の情報を小学校高学年から中学校の教育に役立てるための「教科別ガイド」があり、教科ごとに関連した内容をすぐ検索できる。さらに「クイズセンター」を利用すると「地名」や「ワンダーワールド(世界の自然)」などの4種類のクイズで、楽しみながら知識を試すことも可能となっている。

 本製品は百科事典として調べ物に使えるのはもちろん、漠然と眺めるだけでも楽しめるし、子供の学習ツールとしても有意義なソフトだ。ただ、インターネットの連携機能を利用して本ソフトの機能をフル活用するためには、インターネット常時接続環境が欲しいところである。

・製品名:Encarta 総合大百科 2002
・標準価格:DVD-ROM版、CD-ROM版ともにオープン(ともに実売29,000円前後)
・問い合わせ先:マイクロソフト株式会社
・TEL:03-5454-2300(カスタマーインフォメーションセンター)
・URL:http://www.microsoft.com/japan/
▼メディア枚数
 ・DVD-ROM版:1枚
 ・CD-ROM版:5枚
・対応OS:Windows XP/Me/98/2000
▼動作環境
 ●CPU:MMX Pentium 233MHz(Pentium II 300MHz以上推奨)
 ●メモリ
  ・Windows XP:128MB以上(256MB以上推奨)
  ・Windows Me/98:64MB以上(96MB以上推奨)
  ・Windows 2000:96MB以上(128MB以上推奨)
 ●HDD:470MB以上の空き容量(事典データをコピーするためには、DVD-ROM版で1.64GB、CD-ROM版で1.37GBの空き容量が必要)

■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□製品情報
http://www.microsoft.com/japan/reference/ers/
□関連記事
【1月21日】マイクロソフト、「Encarta 総合大百科2002」日本語版
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0121/ms.htm


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