NEW PRODUCTS TESTREPORT

	ディナー
	TE170C
	実売で60,000円を切るSXGA対応17型液晶ディスプレイ
	TEXT:天野 司　Tsukasa Amano

各種のボタンは本体上部に配置されるというめずらしい構成。しかし、よく考えられたOSDの操作性は高い

　ディナーの発売したTE170Cは、1,280×1,024ドット(SXGA)表示に対応した17インチパネルを採用しながら、直販価格59,800円という低価格を実現したカラー液晶ディスプレイだ。

　白を基調にしたボディは薄型で非常にシンプルな外観。操作ボタン類は正面ではなく上面右側に配置されており、正面に見えるのは電源のパイロットランプと同社のロゴのみとなる。スタンドは前後の傾斜のみが調節可能で、左右の首振り機構はないが、これはスタンドごと動かせばよいだけで、それほど大きな問題とはならないだろう。

　入力はアナログRGBのみで、ケーブルはディスプレイ部背面から斜め下方向に直出しとなる。電源はACアダプタ方式で、この入力端子はスタンド部分にあるが、スタンド内部ではさらにコネクタによってパネル本体へと配線し直されている。そのため、スタンド全体を取り外してVESAフリーマウントアームに取り付けることも可能だ。もちろんこの場合、ACアダプタからのケーブルは直接パネル部に接続することになる。ただし、ACアダプタ本体とディスプレイとの間のケーブルがかなり短くなってしまうため、あまりスパンの長いアームだと、配線の取り回しに苦労しそうだ。

　ディスプレイの設定は前述のボタンにより行なうが、設定に関するボタンは4つしかないため、1つのボタンに複数の機能が割り当てられることになる。ただOSDは設定アイコンの配置がよく考えられており、実際に使ってみると意外に感じるほど操作性がよい。

　画質も、価格を考えるとなかなか優秀だ。コントラストはやや低めであるが、色むらや発色の具合、画像の安定性は良好と言える。しかし、何と言ってもこれだけの大画面、高解像度の液晶ディスプレイがこの価格で購入できることこそが最大の魅力だろう。