特集
WWDC目前! モデルチェンジを予測する「Macいつ買うの?」
~Haswell Refreshの登場で進むMacのリフレッシュ
(2014/6/2 06:00)
昨年(2013年)の同時期、IntelはHaswellアーキテクチャのCPUを発表してCoreプロセッサは第4世代へと移行した。それにあわせて、Apple製品のHaswell移行に関する考察を書いた記事が「Haswellいつやるの? Macいつ買うの? ~IntelのHaswell発表から読み解く、MacのHaswell化」だった。
約1年が経過し、HaswellはHaswell Refreshへとシフトしている。そこで昨年の予測の答え合わせを兼ねて、AppleのMac製品が今後どのようにHaswell Refreshへとシフトしていくかを、もう一度考えてみよう。答え合わせまでに1年とはノンビリしているようにも思えるが、実際のところ昨年の記事以降に更新されたMac製品は、直後のWWDC 2013で発表された「MacBook Air」、同じくWWDC 2013でのプレビュー後、11月に正式発表して年末に発売された「Mac Pro」、そして9月の「iMac」、11月の「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」と続く。MacBook Airは先日一足早くHaswell Refreshへとリニューアルされたことで、約1年間で2回の更新があったことになるが、他の製品はいずれも1回のみ。「Mac mini」に至っては更新が行なわれていないので、約1年に1回の予測は意外に悪くないスパンと言える。
もちろん、現行のMac製品がIntelアーキテクチャを採用している以上、Intelの製品ロードマップの影響を受ける。言い換えれば、次の予測機会は第5世代CoreプロセッサにあたるBroadwellの出荷前後となる。
まずは、敗戦の弁から。昨年の予測では、大きく3つのハズレを出したと考えている。
1つは、為替レートの問題。製品のリニューアル(SKUの変更)に合わせて、製品価格を1ドルあたり約100円前後に切り替えてくると予測した。実際はその直後に発表されたMacBook Airでは確かにその通りだったが、それ以外の製品は型番を変更せずに製品価格の見直しがいったん6月に行なわれたのち、9月以降に新製品へと順次切り替わっていった。最終的には、新旧モデルで国内販売における価格差は発生しにくい状況になってしまった。
2つ目はMac Proだ。Ivy Bridge-Eを搭載するためいわゆるHaswell祭りとは無関係としたが、直後のWWDCで異例のプレビュー公開が行なわれた。実際、搭載されたプロセッサはIvy Bridege-Eでロードマップどおりに年末の出荷となったのだが、WWDC時点でかなり詳しいスペックまで含めた情報が開示されるとは想像を超えていた。ちなみにWWDCで、プレビューという形をとって正式発表前の製品が公開されたのは、1998年の初代iMac以来のこと。
3つ目は採用するプロセッサと搭載する統合型グラフィックスをやや低めに予測してしまったこと。例えばMacBook AirではIntel HD Graphics 4000番台の予測をしたが、実際に採用されたのは5000番台で、よりスペックの高いラインだった。それ以降の発表製品についても機会があればAirでの実績をもとに予測をある程度上方修正すべきだったが、MacBook Pro RetinaディスプレイモデルにはIris Pro Graphicsが採用されるなど、全般的に統合型グラフィックスについては予想以上のスペックで登場するという結果になった。
デスクトップ製品のRetinaディスプレイ化はどこまで進むのか
2014年のWWDCでMacのハードウェアに関連する言及があるとすれば、デスクトップ製品のRetina化になると推測される。2012年には初めてRetinaディスプレイをMacBook Proに搭載して、ディスプレイの高精細化への端緒が作られた。もちろん高精細パネルはPCを構成するパーツの中でも高価なパーツであることから、大型パネルほど製品価格への影響も大きい。技術的には可能であっても、コンシューマ向け製品として投入できるかどうかという検討が続けられているのだと想像する。
OSのサポート状況から見ると、OS X Marvericks(10.9)のアップデートである10.9.3において、外部接続したディスプレイに対してのHiDPI表示をサポートした。例えば4Kのディスプレイにドットバイドットでの表示をそのまま行なうと、アイコンや文字が極端に小さくなってしまい快適な作業環境は得られない。そこで、高解像度ディスプレイでもデスクトップの広さとアイコンなどの大きさを維持しつつ高精細化するのがHiDPI表示である。
Appleでは、4Kパネルを採用した外部ディスプレイの対応状況をサポートページで公開している。6月1日現在、4社の5モデルが、MacBook Pro(Retina, Late 2013)またはMac Pro(Late 2013)を使って、60Hzのリフレッシュレートで4Kディスプレイ表示に対応する。
利用するポートがHDMIの場合、現行のMac製品がサポートしているHDMI出力がHDMI 1.4であることもあり、3,840×2,160ドットで30Hzのリフレッシュレート、4,096×2,160ドットで24Hzのリフレッシュレートが上限となる。60Hzのリフレッシュレートが必要な場合は、Thunderbolt 2を搭載するMac Proあるいは、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルが必要だ。Thunderbolt 2はDisplayPort 1.2の規格を内包しているので、MST(マルチストリームトランスポート)モードが利用でき、上記の出力が可能。ただし従来のThunderboltは、DisplayPort 1.1aの対応なので、SST (シングルストリームトランスポート)モードで30Hzの出力になる。
いずれにせよ、4Kディスプレイへの出力はトレンドでもあり、なんらかの動きはあるに違いない。特に、現行製品が2010年の発売となっている「Apple Thunderbolt Display」は、 Thunderbolt 2に対応した上での4K化が望まれている製品の1つだろう。
予測のルールは昨年とまったく同様で、
・現状のMac製品のラインナップを維持
・製品内のグレードも現行世代を踏襲して想定。複雑になるためCTOは考慮しない
・デザインはApple以外知りえないので、価格変更をともなう予測には加えない
メモリやストレージの構成は昨年に引き続いて悩ましいところだが、この1年間でユーザーが必要とするメインメモリやHDD、SSDなどの容量が大幅に増減しているという状況にはないので、こうしたパーツの価格は同等と仮定する。HDD、SSDは容量あたりの単価は下げているので、その分は容量アップの方向で構成されると考えて相殺することにする。つまり、プロセッサの予測は入れるが、実際に搭載されるメモリやストレージについての詳細は入れない。
要は推測である以上、完全な正解にはなり得ないので、米国における製品価格(税別)を現行のHaswell版とリニューアルされるHaswell Refresh版で全て同一にするという条件共通化を行なったものと考えて欲しい。それでは、個々の製品に関して分析していこう。なお言うまでもなく、為替レートは6月1日を基準としているので、実際の製品発表時までに大きく動いていることもある。プロセッサはほとんどがIntelが発表済みの実在する製品だが、くどいようだが、あくまでこれは筆者個人の予測であると念を押しておく。
iMac
さて、デスクトップ製品でRetinaディスプレイ化の期待が寄せられるのがiMacだ。言うまでもなくオールインワン型の製品であるiMacのディスプレイが4K化するとしたら、これは大きなトピックとなる。現行製品は21.5型、27型のラインナップがあり、それぞれが搭載するパネルの解像度は1,920×1,080ドットと2,560×1,440ドット。MacBook Proのように、従来モデルの縦横を倍にする形でのRetina化を予測すれば、それぞれ3,840×2,160ドット、5,120×2,880ドットにあたる。ただ統合型グラフィックスはもとより、ディスクリートグラフィックスでもパネル1枚あたり5,120×2,880ドットをサポートするGPUは非常にまれで、後者は現実的な数字とは言えない。21.5型は縦横2倍の3,840×2,160ドット、27型は縦横1.5倍の3,840×2,160ドットという形で揃えるのが妥当な考え方だ。
ラインナップはHaswell搭載からHaswell Refresh搭載へと順当に切り替わるだろう。すでに秋葉原の店頭からはHaswellのリテール製品が姿を消しつつある。生産の中心もHaswellからHaswell Refreshへと移行しており、これはエンドユーザー向けのリテール製品に限らず、メーカーへ直接納入されるCPUでも同様の状況と推測できる。GPUも2013年のGeForce 700番台から、800番台へと切り替わるはずだ。疑問があるとすれば、現行21.5型の下位モデルは統合型グラフィックスのみを採用しているが、HaswellをHaswell Refreshに置き換えた場合、現在Intelが発表しているSKUではここを置き換えるCPUがないことだ。
Retina化にともなう問題は価格である。低価格化が進んでいるとは言え、高精細パネルは決して安くない。安価なTNパネルを搭載する外部ディスプレイでは24型で8万円を切るものも登場しているが、iMacに採用されているIPSパネルでは、外部ディスプレイで最も安いDellの24型モデル「UP2414Q」でも10万円を超える。パーツとして見た場合、21.5型、27型でそれぞれ現行パネルよりどれほど高額になるのかは想像の域を出ないが、高解像度化したうえで現行価格を維持するのは事実上不可能で、価格への反映額も決して安くないものになるだろう。そうした価格面での背景を考えれば、iMac全モデルをRetina化することは現実的とは言えない。むしろ、Retinaディスプレイを搭載するiMacは、CTO(カスタマイズ・トゥ・オーダー)に限定するか、あるいは店頭売りでもハイグレード製品にのみ搭載すると考えるのが妥当だ。
ということで、予測スペックはRetina化はCTO対応と踏んで下記のとおり。Retina化が一切行なわれない想定条件でのマイナーチェンジ仕様とも言える形だ。Retina化が実現した場合、これに高精細パネル化に値する金額がそれぞれ上乗せされることになるだろう。
MacBook Airには搭載されなかったThunderbolt 2がiMacに搭載されるかどうかも注目点になる。
iMac | 21.5インチiMac | 27インチiMac | ||||||
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アーキテクチャ | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh |
CPU | Core i5 4570R | Core i5 4690R ?(未発表) | Core i5 4570S | Core i5 4590S | Core i5 4570 | Core i5 4590 | Core i5 4670 | Core i5 4690 |
内蔵GPU機能 | Iris Pro Graphics 5200 | Iris Pro Graphics 5200 | (Intel HD Graphics 4600) | (Intel HD Graphics 4600) | (Intel HD Graphics 4600) | (Intel HD Graphics 4600) | (Intel HD Graphics 4600) | (Intel HD Graphics 4600) |
ディスクリートGPU機能 | - | - | GeForce GT 750M | GeForce GTX 850M | GeForce GT 755M | GeForce GTX 860M | GeForce GTX 775M | GeForce GTX 870M |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 8GB | ||||
HDD | 1TB | 1TB | 1TB | 1TB | ||||
米国価格(税別) | 1,299ドル | 1,299ドル | 1,499ドル | 1,499ドル | 1,799ドル | 1,799ドル | 1,999ドル | 1,999ドル |
日本価格(税別) | 131,800円 | 131,800円 | 150,800円 | 150,800円 | 180,800円 | 180,800円 | 198,800円 | 198,800円 |
現行モデル発売月 | 2013年9月 | ※赤字は筆者予想 | 2013年9月 | ※赤字は筆者予想 | 2013年9月 | ※赤字は筆者予想 | 2013年9月 | ※赤字は筆者予想 |
Mac mini
この1年間で、Mac miniは更新がなかった。あらためてHaswell Refresh版への更新が行なわれるとしたら、予想スペックは下記のとおりとなる。もともとモデルチェンジの間隔が長めの製品ではあるが、ここまでモデルチェンジの間隔があいてくると、省スペースデスクトップというコンセプトを活かしたまま、まったく別の製品として登場するのではないかという気配がする。ただ、そうなってしまっては予測自体がお手上げなので、順当なスペック向上予測のみを紹介する。
Mac mini | Mac mini | |||
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アーキテクチャ | IvyBridge | Haswell Refresh | IvyBridge | Haswell Refresh |
CPU | Core i5 3210M | Core i5 4210M | Core i7 3615QM | Core i7 4710MQ |
内蔵GPU機能 | Intel HD Graphics 4000 | Intel HD Graphics 4600 | Intel HD Graphics 4000 | Intel HD Graphics 4600 |
メモリ | 4GB | 4GB | ||
HDD | 500GB | 1TB | ||
米国価格(税別) | 599ドル | 599ドル | 799ドル | 799ドル |
日本価格(税別) | 56,800円 | 59,800円 | 75,800円 | 79,800円 |
現行モデル発売月 | 2012年10月 | ※赤字は筆者予想 | 2012年10月 | ※赤字は筆者予想 |
最終価格改定日 | 2013年6月 | 2013年6月 |
Mac Pro
2013年末には全てを一新したフルモデルチェンジが実施された。アーキテクチャはHaswellではないので、マイナーモデルチェンジも他のMac製品とタイミングを異にすると予想される。少なくともこの先1年で大きな変更があるとは考えにくく、CPUやGPUなどの構成パーツが供給に応じてグレードアップされる程度だろう。
一方インターフェイスはなんらかのタイミングで見直される可能性がある。IntelはThunderbolt 2の後継規格を開発しており、発表されればMac Proは搭載候補のほぼ筆頭とも言える存在となる。またモニタ出力として使われるHDMI出力も、現行モデルはHDMI 1.4である。リフレッシュレートが最大30Hzなので、最大60Hzに対応するHDMI 2.0の採用も、なんらかのタイミングで行なわれる可能性がある。
他のMac製品とは傾向が異なるので、表はない。
MacBook Pro Retinaディスプレイモデル
いち早く搭載ディスプレイをRetina化した。言ってみれば、現世代のMac製品のリファレンスモデル的な位置付けにもなっている。2013年11月に発表されたモデルでは、Thunderbolt 2のインターフェイスを搭載。繰り返しているように、条件が合う外部ディスプレイであれば、DisplayPort 1.2相当の接続でリフレッシュレート60Hzの4K映像を出力することができる。2012年モデル(Ivy Bridge)と2013年2月モデル(Ivy Bridge)ではThunderbolt搭載なのでDisplayPort 1.1a相当にとどまる。
予測される次のモデルチェンジは順当にHaswellをHaswell Refreshに、Geforce 700番台を800番台に更新したものになるマイナーチェンジの可能性が高いと見られる。いっぽうで、統合型グラフィックスのIris Graphicsを採用する13型モデルには、まだHaswell Refreshでの直接的な後継CPUが発表されていない。もう一度ディスクリート型に舵をきるのか、あるいは発売時期を調整するのかが製品発表のカギになりそうだ。
なお、非RetinaディスプレイのMacBook Proも1モデルのみ現行製品としてラインナップされているが、積極的な更新などは行なわれないと推測される。
MacBook Pro Retina Displayモデル | 15インチMacBook Pro Retina | |||
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アーキテクチャ | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh |
CPU | Core i7 4750HQ | Core i7 4760HQ | Core i7 4850HQ | Core i7 4860HQ |
内蔵GPU機能 | Iris Pro Graphics 5200 | Iris Pro Graphics 5200 | Iris Pro Graphics 5200 | Iris Pro Graphics 5200 |
ディスクリートGPU機能 | - | - | GeForce GT 750M | GeForce GTX 850M |
メモリ | 8GB | 16GB | ||
SSD | 256GB | 512GB | ||
米国価格(税別) | 1,999ドル | 2,199ドル | 2,599ドル | 2,599ドル |
日本価格(税別) | 194,800円 | 194,800円 | 251,800円 | 251,800円 |
現行モデル発売月 | 2013年10月 | ※赤字は筆者予想 | 2013年10月 | ※赤字は筆者予想 |
MacBook Pro Retina Displayモデル | 13インチMacBook Pro Retina | 13インチMacBook Pro Retina | ||||
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アーキテクチャ | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh |
CPU | Core i5 4258U | 該当レンジ未発表 | Core i5 4258U | 該当レンジ未発表 | Core i5 4288U | 該当レンジ未発表 |
内蔵GPU機能 | Iris Graphics 5100 | Iris Graphics 5100 | Iris Graphics 5100 | |||
メモリ | 4GB | 8GB | 8GB | |||
SSD | 128GB | 256GB | 512GB | |||
米国価格(税別) | 1,299ドル | 1,299ドル | 1,499ドル | 1,499ドル | 1,799ドル | 1,699ドル |
日本価格(税別) | 128,800円 | 128,800円 | 147,800円 | 147,800円 | 175,800円 | 175,800円 |
現行モデル発売月 | 2013年10月 | ※赤字は筆者予想 | 2013年10月 | ※赤字は筆者予想 | 2013年10月 | ※赤字は筆者予想 |
MacBook Air
ラインナップの中では一足早く、4月29日(日本時間)付けでHaswell Refreshへと切り替えが行なわれた。本誌でもニュースとして紹介している。税込み価格から税抜き価格への移行期と重なったこともあって分かりにくいが、モデルチェンジにともない全モデルで5,000円前後の値下げが行なわれている。一方米国では100ドルずつ価格が引き下げられている。
モデルチェンジから約1カ月ということもあり、直近で次の製品が出てくるということは考えにくい。大きな動きはBroadwellの登場まで待つ必要があるだろう。一部の海外報道では12型のRetinaディスプレイモデルが発表されるというものも散見されるが、ここでラインナップを細分化したり、中間だけRetina化するということに合理性が感じられないので、これは想像の域を出ないものと判断する。
MacBook Airのみ、スペック表は予測ではなく、新旧モデルの比較となっている。レートの比較はMacBook Airが分かりやすい。新旧モデル間でメモリ、SSDの容量が変わらない。米国では各モデル100ドルずつ旧モデルから値下げしているが、国内価格は税別で5,000円前後の値下げに留まっていることが分かる。
MacBook Air | 11インチMacBook Air | 13インチMacBook Air | ||||||
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アーキテクチャ | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh | Haswell | Haswell Refresh |
CPU | Core i5 4250U | Core i5 4260U | Core i5 4250U | Core i5 4260U | Core i5 4250U | Core i5 4260U | Core i5 4250U | Core i5 4260U |
内蔵GPU機能 | Intel HD Graphics 5000 | Intel HD Graphics 5000 | Intel HD Graphics 5000 | Intel HD Graphics 5000 | Intel HD Graphics 5000 | Intel HD Graphics 5000 | Intel HD Graphics 5000 | Intel HD Graphics 5000 |
メモリ | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
SSD | 128GB | 128GB | 256GB | 256GB | 128GB | 128GB | 256GB | 256GB |
米国価格(税別) | 999ドル | 899ドル | 1,199ドル | 1,099ドル | 1,099ドル | 999ドル | 1,299ドル | 1,199ドル |
日本価格(税別) | 94,095円 | 88,800円 | 113,143円 | 108,800円 | 94,609円 | 98,800円 | 122,667円 | 118,800円 |
発売月 | 2013年6月 | 2014年4月 | 2013年6月 | 2014年4月 | 2013年6月 | 2014年4月 | 2013年6月 | 2014年4月 |
昨年同時期に比べると、前年比の為替レートが落ち着いているという点からも、それほどドラマチックな予測にはなっていない。少なくとも昨年のように現行製品が予測される新製品よりも(為替レートの関係で)安いという状況にはない。むしろ、MacBook Airの価格からも分かるように、PC製品の常識のとおり、スペックが上がって価格が下がるという傾向を見せている。
毎年繰り返しているように、WWDCはあくまで「世界開発者会議」であり、新製品発表の場ではない。重要なのは開発者であり、OS X、そしてiOSを開発者に紹介し、将来の製品のために準備を整える機会である。OS Xは、2013年のMavericksでネコ科のコードネームから脱却。Appleの本社があるカリフォルニア州の地名を新たにコードネームとした。すでにWWDCが開催されるモスコーンセンターにはXの表記があるバナーが掲載されはじめ、ヨセミテ国立公園と思われる壁紙が背景にある。YosemiteあるいはEL Capitanあたりまで絞られた感がある。
前述のとおり、OS X 10.9.3でHiDPI表示が実装されたわけだが、今後PCのデスクトップにおけるユーザーインターフェイスが高解像度を前提に少しずつシフトしていくことを考えると、先行実装と考えられないこともない。おそらくOS X 10.10となるであろう次期OS Xにおいては、ディスプレイにとどまらず、さまざまな形でハイレゾリューション化の方向性がでるのではないだろうか。
WWDCまであとわずか。iOS関連や、その他のサービスやテクノロジーに関する予測は、恒例の前日レポートの中でお届けする。