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自動操縦のGoogle Carはすでに人間よりも運転が上手

Googleの自動操縦車

 MIT Technology Review紙は25日(現地時間)、Googleが開発中の自動運転する無人車がすでに人間よりも安全かつスムーズに運転できるようになったのと記事を掲載した。

 これは、米国カリフォルニア州で開催された「ロボット工学カンファレンス」の取材に基づくもので、同カンファレンスで登壇したGoogleのChris Urmson氏が、2010年から続けているカリフォルニアおよびネバダ州における公道実験で、自動操縦車から収集したデータによると、アクセルとブレーキ操作は、プロのドライバーよりGoogleの自動操縦車の方がスムーズであり、また前方の車との車間距離の取り方も機械の方が適切だったという。

 日本でも無人運転の実験はいろいろと行なわれているが、すでに人間よりも機械の方が運転が上手いというレベルにまで到達しているのは驚きだ。この記事ではステアリング操作については触れられていないが、2010年時点の技術で、すでに無人車が正確なスピンターン駐車ができるようになっている。なお、無人車が収集するデータは、万が一事故に遭遇した際に、誰に責任があるのかを検証する上で非常に有用なものになるという。

 ちなみに、Urmson氏は、自動操縦車の商用化については明確なコメントを避けたという。

Googleの自動操縦車の動画※2012年3月公開のもの

(若杉 紀彦)