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FBI、WannaCryのキルスイッチを発見した“救世主”を逮捕

WannaCryのキルスイッチとなっていたコード

 Motherboardが報じたところによると、8月2日(米国時間)、英セキュリティ研究者のMarcus Hutchins氏が米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。

 Hutchins氏は、MalwareTechブログの運営者で、ランサムウェア「WannaCry」が世界規模で拡散していた際、WannaCryのキルスイッチを発見、報告した人物。同氏により被害拡大が抑えられたことから、騒動における“救世主”とされている。

 同氏は、米ラスベガスで開催されたセキュリティカンファレンス「Def Con」に参加後、その帰路で逮捕された。

 容疑は2014年7月~2015年7月にかけて、金融機関などをターゲットとしたトロイの木馬「Kronos」の配布に関わったというもので、CNN Techによれば、現在はラスベガスのFBIオフィスで拘束されているという。Kronosは7,000ドルで売買されていたとされている。

 同氏のTwitterには、2014年7月にKronosのサンプルを入手しようとしていたと思われるツイートがあり、セキュリティコミュニティでは同氏を擁護する動きが多数見受けられている。