やじうまPC Watch

真剣なのか冗談なのか。小型ファンで風を感じられるVR

〜ペルチェで温度も体感可能

 シンガポール国立大学のNimesha Ranasinghe博士は、通常のHMDに追加して風や温感/冷感を再現するデバイス「Ambiotherm」を発表した。

 このデバイスは、視覚・聴覚・触覚といった従来のVR技術に加え、環境の温度や風を再現することでより現実的な体験を生み出すもの。HMD前面に取り付けられる2つの小型ファンモジュール、首の後ろに取り付ける温度感覚モジュール、それらを制御するマイクロコントローラの3つからなる。

 ファンモジュールはサーボ制御されており、スウィングすることで顔に当たる風向を変えることができる。温度感覚モジュールはペルチェ素子を用いて電気的に環境の温度を再現する。マイクロコントローラはBluetoothで接続されることでVR環境に連動し、ファンや温度感覚モジュールを制御するという仕組みだ。

Ambiotherm

 また、博士は過去にも舌に接触させて適切な電気刺激と温感を与えることで味覚を電気的に発生させる「Digital Taste Interface」などを開発しており、今回、再び「究極のVR体験」に新たな一歩を踏み出したことになる。

Digital Taste Interface