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ハッカーが1型ディスプレイの超小型“ゲームボーイ”を開発

キーホルダーサイズの“ゲームボーイ”

 1型以下という超小型OLEDパネルを採用したキーホルダーサイズの“ゲームボーイ”が登場した。このゲームボーイはABボタンや十字キーをきちんと備えるばかりか、スピーカーも実装しており、デモンストレーションの動画では96×64ドットの解像度の中で問題なくテトリスをプレイする様が紹介されている。

 この小さなデバイスを開発することが子供の頃からの長年の夢だったというSprite_TM氏は、11月に米カリフォルニア州パサディナで開催されたハードウェア会議「Hackaday Superconference」で、彼が手掛けた“ゲームボーイ”を紹介した。

 海外メディアのHackadayによれば、この“ゲームボーイ”にはESP-32チップ(ESP-WROOM 32モジュール)が使われており、150mAhのリチウムイオンバッテリを内蔵。見た目の割に高機能で、輝度調整、音量調整、ROMのロードとリセットが行なえるという。そしてWi-Fi機能も備えており、小容量のROMに収まりきらないゲームはWebサーバーからロードしてプレイできるようになっている。ソフトウェアはGNUboyを使用した。

 デモンストレーションでは、こういったハードウェアハックではお馴染みのDOOMも実行。ただし、プレイするのに十分なフレームレートは出ていなかったとのこと。また、Witcher 3を動かしているように見せるというお茶目なデモも行なったそうだが、これはVNC経由で動いているように見せかけたようだ。

 Sprite_TM氏はGPLでコードを配布予定としており、基板やケースのデザインに関するファイルも公開するという。なお、現時点ではちょっとした遅延があるとのことで、今後修正を行なっていくようだ。

The Tiniest Game Boy for Your Key Chain