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アメリカ大統領選で暗躍するTwitterのポリティカル・ボット

 SNSのボットアカウントが世論に与える影響を調査するPoliticalBots.orgは17日(米国時間)、調査の結果、アメリカ大統領選においてドナルド・トランプ候補(当時)を支持するツイートがボットアカウントによってなされており、戦略的にクリントン候補を支持するハッシュタグが目立たなくなるように仕組まれたていた可能性を指摘した。

 発表された調査では、1日に50回以上選挙関連のハッシュタグをツイートするアカウントをボットの可能性の高い活動と定義して観測している。それらの活動は選挙期間中に活発に活動し、選挙が終わると活動が急激に減少することも確認している。また、投票日が近づくとTwitterの選挙関係のトラフィックのうち25%はこのようなボットアカウントによって生成されたとしている。

 ボットアカウントの特定候補を支持するトラフィックは今回の大統領選で総じて多く見られたが、特にトランプ氏を支持するトラフィックはクリントン氏のそれに比べて4倍にも達したという。さらに、最初のディベートから投票日にかけて5倍まで増加したと調査は結論付けている。