イベントレポート
Lian Li、昇降機構搭載デスク型PCケースやヨット型PCケースを展示
(2016/1/8 13:18)
Lian Liは、ヨット型PCケースやデスク型PCケースの新モデルをCES 2016会場にて展示した。
ヨット型PCケース 「PC-Y6」
PC-Y6は、こちらの記事にあるように、2015年12月31日に公式Facebookにて発表した、ヨット型のMini-ITX対応PCケースだ。CES 2016会場ブースでは、ホワイト、ブラック、シルバーの3色を展示していた。
複数のアルミの板を重ね、クルーザー型のヨットを模した特徴的な形状で、見た目はオープンフレームタイプのように見えるが、側面部分はアクリル製の板で囲われており、基本的にはオープンフレームタイプではない。ただ、中が透けて見えることもあって、内部にはLED照明が取り付けられ、LEDの発色を変更するコントローラも後方に搭載している。こういった仕様から、”魅せる”ケースとしての位置付けと言える。
対応マザーボードはMini-ITXで、SFX電源を搭載可能。拡張スロットは2スロットで、長さ300mまでのカードを装着できる。また、ケース内部には120mmの空冷ファンが装着され、高さ60mmのCPUクーラーに対応する。ドライブベイは、3.5インチベイ×2、2.5インチベイ×2で、オープンベイはない。
なお、展示されていたものはプロトタイプで、最終仕様ではないとのこと。発売時期や価格も未定だそうだ。
昇降機構搭載デスク型PCケース DK-04
Lian Liブースで、PC-Y6以上の注目を集めていたのが、デスク型PCケース「DK-04」だ。Lian Liは、これまでにもデスク型PCケースを開発しており、2015年6月のCOMPUTEX TAIPEIでも、「DK-Q2 X」と「DK-03 X」を発表している。そして、今回CES 2016会場でお披露目されたDK-04は、脚部に電動昇降機構を内蔵し、テーブル手前に用意されたコントローラを利用して、高さを自由に調節できるようになっている点が大きな特徴だ。
コントローラには、高さを示すLED表示と、上昇/下降をコントロールするボタン、そして高さをプリセットしてワンタッチで設定した高さにセットできるボタンなどが用意されている。利用者の体型に合わせ、自由に高さを調節できる点は、利便性を大きく高めてくれそうだ。高さは、390mmの範囲で調節可能。また、実際の上昇/下降は、スムーズかつ動作音も非常に静かで、昇降機構の利用をためらうこともなさそうだ。
PCケースとしての仕様は、対応マザーボードはITX、電源もITX仕様に対応。ドライブベイは5インチオープンベイが1基と、3.5/2.5インチシャドウベイを8基用意。空冷ファンは、フロント、リア双方に120mmファンをそれぞれ4基ずつ装着可能。対応拡張カードのカード長は最大320mm、CPUクーラーは高さ最大120mmまで対応。そのほか、USB 3.0コネクタを4ポート、ケース内LEDとLED発色コントローラなども搭載する。
本体サイズは、1,200×750×780~1,170mm(幅×奥行き×高さ)。なお、展示されていたのはプロトタイプで、今後さらに細部を改良する予定とのこと。発売時期や価格は未定だ。