イベントレポート

パナソニック、12.5型の堅牢着脱式2in1「タフパッドFZ-Q1」

専用キーボードを接続した「タフパッドFZ-Q1」

 パナソニックは、2015年1月5日(現地時間)、米ラスベガスで開催されている「CES 2016」のプレスカンファレンスにおいて、堅牢タブレットPC「タフパッド」シリーズの新製品として、12.5型の液晶ディスプレイを採用した「タフパッドFZ-Q1」を発表した。専用キーボードを接続することで、2in1スタイルを実現することができる。

「タフパッドFZ-Q1」を発表したパナソニック AVCネットワークス社の榎戸康二社長

 パナソニック AVCネットワークス社の榎戸康二社長は、「FZ-Q1は、エンタープライズ級の高い耐久性を実現したタブレット。企業が必要とする信頼性を実現するとともに、使いやすさと強固なセキュリティを実現するデバイスになる」と語った。

 市場想定価格は、上位モデルが1,699ドルから、標準モデルが999ドルからとなっており、普及価格帯にもラインアップを広げることで、販売拡大を目指す。米国で2016年3月の出荷を予定している。日本市場向けには、2016年中の発売に向けて検討中だという。

 CPUには、Core i5-4302Y vProと、Celeron N2807を搭載したモデルを用意。上位モデルとなるi5搭載モデルは、8GBメモリと128~256GBのSSDを搭載。Celeronを搭載したスタンダードモデルは、4GBメモリを搭載。64eMMCまたは128GBのSSDを選択できる。

 OSには、Windows 8.1 Proを採用している。Windows 10へのアップデートのほか、ダウングレード権によって、Windows 7 Professionalも利用できる。

 「耐久性の高いデバイスを必要とする政府や民間企業が対象になる。移動が多いフィールドワーカーのために設計されたデバイスであり、在宅医療や輸送、販売現場におけるPOS、小規模企業におけるビジネスアプリケーションなどの利用を想定。耐久性の高いタブレットであるとともに、機動性と生産性のメリットを享受できる」としている。

 筐体にはマグネシウム合金を採用するとともに、衝撃を吸収する設計を実現。ファンレス設計としたことで、静音性とともに、汚れやホコリへの対策にも適している。

 また、12.5型の液晶ディスプレイは、アスペクト比16:9を採用。フルHD表示のほか、10点タッチ機能を搭載。反射防止処理を施している。さらに、握りやすいボトムカバーの設計や、急速充電電池採用などの特徴を持つ。そのほか、USB 3.0ポートおよびmicroSDXCポート、200万画素Webカメラを搭載。非接触スマートカードリーダをオプションで用意している。

 通信機能として、Wi-Fi(802.11ac)、Bluetooth4.0、GPS衛星による任意の4G LTEマルチキャリア通信を用意した。

 アクセサリとして、モバイル環境でも利用しやすいストラップや、入力をサポートするバックライト付きキーボードを用意。2in1 PCとしての利用も可能だ。専用キーボードの価格は現時点では公開していない。

 連続駆動時間は約9時間。重量は約1.04kg、本体サイズは約340×221×20.3mm(幅×奥行き×高さ)となっている。また、標準で3年保証を用意しているという。

Toughpad FZ-Q1のタブレットとして利用しているところ
背面部にはストラップを取り付けることができる
ストラップを使ってもったところ
キーボード取り外しはリリーススイッチをスライドさせて行なう
タブレット本体上部のスイッチ類
キーボードにもストラップが付く

(大河原 克行)