イベントレポート
COMPUTEX TAIPEI 2015が閉幕、来場者数は昨年比横ばい
~おまけ:台北の三創数位生活園区に訪れてみた
(2015/6/9 06:00)
COMPUTEX TAIPEI 2015が6月6日(現地時間)に閉幕した。主催のTAITRA(台湾貿易センター)の速報によると、5日間の出展社は1,702軒、バイヤーは38,550人、一般来場者は13万人と、2014年と比較してほぼ横ばいだった。
バイヤーの多くは中国本土、日本、アメリカ、香港、韓国、シンガポール、ドイツ、タイ、インドから来ている。また今年(2015年)はバングラデシュ、UAE、ベトナムのバイヤーが増加したという。
なお、来年(2016年)の開催は5月31日~6月4日と、例年よりやや早いスタートとなる。
光華商場の隣に「三創数位生活園区」現る
今年の5月15日に、台湾版秋葉原とも言える光華商場の隣に「三創数位生活園区」(略:三創生活)が新たにグランドオープンした。
光華商場は、多くのPCショップが入っているビルで、中国では「電脳城」などと呼ばれている。今の日本では珍しいが、秋葉原で言うところのラジオデパートのPCショップ版と言えば分かりやすいだろう。
一方新たにオープンした三創生活の方は、各メーカーの直販ショップやショールームが数多く入っており、既存の光華商場や周辺のPCショップとは異なる位置付け。そのため、既存のお店とは直接競合しない。
中でもインパクトがあるのはIntelとRazerのショールームだ。いずれも最新製品をその場で買えないものの、思う存分触れて店員に質問できるほか、ゲームや最新のテクノロジーデモを中心とした展示となっており、いわば常時そこにCOMPUTEXブースがあるような感覚で、なかなか新鮮だ。
またビルの中は非常にオシャレであり、テナントの構え方は一流ファッション店に匹敵する。このため成年男性ばかりではなく、カップルや家族連れ、子供達の姿も多く見かける。
台湾メーカーの人曰く、光華市場近辺は5年前辺りから、週末に訪れる人の数が減っていたという。そこに活気を取り戻そうと、新たに三創生活の建設を計画したという。
リーマンショック以来、東京・秋葉原のPCパーツショップもめっきり姿が減り、そこに訪れる客も、PCではなく“萌え”が目的となりつつあるように思うのだが、そこは台湾の三創生活に見習うべきところがあるのではないだろうか。