【Macworld | iWorld前日レポート】
Appleユーザーの祭典が26日から開幕

会期:1月26日〜28日(現地時間)
会場:San Francisco The Moscone Center (モスコーニセンター)



Macworld | iWorldの会場となるMoscone CenterのWestホール。WWDCやIDFなど、サンフランシスコで開催されるイベントではお馴染みの会場だ

 1985年からここサンフランシスコで続いているAppleユーザーの祭典が、今年(2012年)も間もなく開幕を迎える。2010年にAppleの出展がなくなって以降はシンプルな「Macworld」の名称が使われていたが、今年はさらに「Macworld | iWorld」とイベントの名称をあらためた。さらに「THE ULTIMATE iFANEVENT」の記載もあることから、iPhoneをはじめとするiOSデバイス向けという印象が強まった。

 イベントの内容そのものは、数年前からかなりiOS関連製品に依存している傾向があったので、ようやく名のほうも追いついたというところだろうか。イメージカラーも従来の青を基調としたものから、オレンジを中心としたデザインに変わって華やかになった印象がある。

 1月24日にはAppleの2012年度第1四半期(10月〜12月)決算が発表され、売上高、純利益ともに過去最高を記録した。好調さの背景は、言うまでもなく前年同期比で128%増というiPhoneと、111%増のiPad販売実績が筆頭に挙げられる。そして、これらiPhone、iPadの好調さにかくれがちだが、Mac製品も26%増として業績の下支えとなった。奇しくも1月24日は、1984年に初代のMacintosh(128K)が発売されてから28周年とされている。

 昨年(2011年)のMacworld開催時期は今年以降の開催自体を多少なりとも危惧していて、記事中でも触れていたのだが、それは結果として杞憂に終わったようだ。Appleの出展こそなくなったものの、昨年のMacworldは十分に活気があり、来場者も決して少なくなかった。iOSデバイスの好調さも前述したとおりで、さまざまな方面からの注目度もあがり、市場は確実に拡がった。先日閉幕したInternational CESが153,000人と最大規模に終わったことからも、コンシューマ向け製品へのユーザーのニーズは継続して高いと予測される。

 なお、CES来場者の中核を占めるのは世界中から訪れるバイヤーだが、Macworld | iWorldはサンフランシスコを中心とする西海岸のエンドユーザーが中心となり、展示会としての傾向は異なる。

 開幕前日にあたる25日(現地時間)にはプレカンファレンスが行なわれると同時に、出展者や来場者の登録手続きと会場準備が着々と進んでいた。会場は恒例のSan Francisco The Moscone Center(モスコーニセンター)。昨年同様にWestホールのみが使われ、1階に展示ホール、2階と3階にカンファレンスルームが設けられる。2階にはほかにも音楽系イベントのステージやSouth Parkの展示コーナーなども新たに設置されるようだ。

実質的な開幕を明日に控えて準備の進む会場の1階ロビー。25日(現地時間)午前の段階ではまだ閑散としている Westホールの入り口付近。前年までの青が基調のデザインから、一転オレンジへと変わった
設営が進んでいる展示ホール入り口の垂れ幕も、前年までとは大きくイメージチェンジした First Lookとして、明日以降の展示ホールに登場する新製品の数々。ハードウェアの半数ほどはInternational CESでも紹介されたものも含まれている

 25日の時点ですでに1階ロビーには、First Lookとして明日(26日、現地時間)以降ホールに展示される製品の一部が紹介されている。International CESはどちらかといえばハードウェア寄りの展示内容だが、Macworld | iWorldはiOS向けAppを中心としたソフトウェアの展示が増えてくる。

 予告編代わりに紹介しておくと、栓抜きの付いたiPhone4/4S対応ケース「INTOXICASE / INTOXICASE PLUS」がFirst Lookでデモされていた。この国は意外と何にでも栓抜きを付けるのでiPhoneケースに付いたぐらいでは驚かないのだが、App連携があるというのが見逃せない。iOSのモーションセンサーを使って栓を抜いた回数をカウント、ソーシャル連携で(主に)ビールの銘柄や飲み干した量を競えるのだという。前者はもろに栓抜きの外観、後者は折りたたみができて一見それとはわからない。それぞれ25ドル、35ドルでプリオーダーを受け付けている。

栓抜きが付いたiPhone4/4S対応ケース「INTOXICASE / INTOXICASE PLUS」 INTOXICASE専用のApp。モーションセンサーで栓を抜いた本数をカウント。銘柄を選んでソーシャル連携する機能もある

 今年もイベント対応のiOS Appが用意されている。先日のInternational CESをはじめ欧米の展示会ではすっかり定番で、IT、モバイル、コンシューマエレクトロニクスの分野であれば、ほとんど用意されるようになった。意外にも日本国内で開催される展示会で見かける機会は少なく、立ち後れている分野と感じることがある。主流はiOS/Androidの両対応だが、さすがにここMacworld | iWorldでは、iOS Appのみとなっている。

 今回はApp自体がリニューアルされて、iPadにも対応していた。来場したユーザーの投稿を閲覧したり、ブースへのチェックイン機能があるなどソーシャル連携が強化される一方で、展示ホールのマップはPDFが貼られているだけで、出展社一覧(名称)からブースの位置を探すといった機能はなくなっているのが残念だ。

 PC Watchでは明日の展示ホールオープン以降も、随時Macworld | iWorldのレポートをお届けする。

iPadにも対応するようになったMacworld | iWorldのApp。App自体が一新されたが、ホールマップと出展社一覧の連携がなくなった 一方ソーシャル機能は強化。来場者による投稿の閲覧機能をはじめ、ブースへのチェックイン機能などが利用できる

(2012年 1月 26日)

[Reported by 矢作 晃]