イベントレポート

東芝、64層TLC 3D NAND採用のメインストリーム向けPCIe NVMe SSD「RC100」

 Toshiba Memory Americaは1月8日(現地時間)、メインストリーム向けとして位置付けられているPCIe NVMe SSD「RC100」を発表した。

 現在SSDは、NVMe対応で非常に高性能なエンスージアスト向けの製品と、SATA対応で比較的低速かつ低価格な製品に二分されており、その中間を占める製品が存在しないと指摘しつつ、このRC100が、その部分を埋める製品になり、多くのユーザーにNVMeのメリットを提供できると説明している。

 RC100では、東芝製の64層TLC 3D NANDを採用するとともに、NANDとSSDコントローラをシングルパッケージに集約。また、コストダウンのためにキャッシュ用のオンボードDRAMを搭載していない。

 しかし、メインメモリの一部をバッファとして利用する「Host Memory Buffer」機能を採用することにより、バッファ用DRAM非搭載ながら、シーケンシャルリード1,620MB/s、シーケンシャルライト1,130MB/s、ランダムリード160,000IOPS、ランダムライト120,000IOPSと、十分に高速なアクセス速度を実現している。

 加えて、電力効率を重視した設計になっているとのことで、ノートPCなどではバッテリ駆動時間の向上にも寄与するとしている。

 フォームファクタは、M.2 2242を採用し、容量は120GB、240GB、480GBをラインナップ。保証期間は3年。発売時期は2018年第2四半期を予定。価格は未定で、今後のNAND価格の推移を見ながら決めたいとしているが、現在のエンスージアスト向けNVMe SSDより安価になるのは間違いないとのことだ。