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Huawei、サーバーベンチのSPECで3つの世界記録を達成

~Broadwell-EP搭載の2Uラックマウント

FusionServer RH2288H V3

 中国Huaweiは11日(現地時間)、同社の2Uラックマウントサーバー「FusionServer RH2288H V3」が、サーバー向けベンチマークのSPECの3項目で、世界記録を達成したと発表した。

 FusionServer RH2288H V3は、2ソケットタイプのサーバーで、CPUはXeon E5-2600 v4シリーズを搭載。最大22コア/44スレッド処理を可能とするBroadwell-EP世代のCPUとなっており、これに容量1.5TBになる24基のDDR4メモリを組み合わせ、ローカルストレージを複数のNVMe SSDで構成している。電源は変換効率96%の80PLUS Titaniumの電源ユニットを使用したことに加え、Huawei独自の電力管理機能により、サーバー自体の電力消費を13%削減しているという。

 新記録が出たのは整数演算テストの「CINT2006」でスコアは1,810、浮動小数点演算の「CFP2006」は1,140、そして作業負荷ごとの電力性能を計測する「SPECpower_ssj2008」では12,212をマーク。これらの3テストの結果が世界記録を塗り替えた。同社は以前にもSPECで世界記録を出しており、今回で2回目の達成となるようだ。

 米調査会社のGartnerによれば、昨年(2015年)第4四半期におけるHuaweiのサーバーの出荷量は10期連続の世界4位で、世界各地の5,000の顧客が同社のサーバーを利用しているという。

(中村 真司)