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コーレル、複数撮影動画を簡単に同期可能な「VideoStudio X9」
~モーショントラッキングの強化など使い勝手が向上
(2016/2/17 11:00)
コーレル株式会社は17日、動画編集ソフトのVideoStudio新バージョン「VideoStudio Pro X9」と「VideoStudio Ultimate X9」を発表した。パッケージ版は2月26日に、ダウンロード版は2月下旬より発売される。
価格は下表の通り。
提供形態 | エディション | 価格(税別) |
---|---|---|
パッケージ | Pro通常版 | 14,800円 |
Proアップグレード/特別優待版 | 7,980円 | |
Proアカデミック版 | 7,800円 | |
Ultimate通常版 | 19,800円 | |
Ultimateアップグレード/特別優待版 | 14,800円 | |
Ultimateアカデミック版 | 11,800円 | |
ダウンロード版 | Pro通常版 | 12,800円 |
Proアップグレード版 | 6,980円 | |
Ultimate通常版 | 16,800円 | |
Ultimateアップグレード版 | 12,800円 |
X9では新機能として、「マルチカメラエディタ」を搭載。野球のピッチャーとバッタノーの構図など、異なる角度から複数台のカメラで撮影した1つのシーンに対して、音声やマーカー、撮影日時で映像を自動的に同期できる。編集中の映像の切り替えもプレビューをクリックするだけと容易に設定可能。Pro版では最大4台、Ultimateでは最大6台分の映像を読み込むことができる。また、クリップごとの音声レベルを平均化する機能も加わり、再生時の聞き取りづらさを改善できるようになった。
機能強化点は、モーショントラッキングにマルチポイントトラッキング機能が追加され、対象に合わせて一定の範囲に追従させていたモザイク処理などの大きさを自動的に変動できるようになったこと。例えば車両のナンバープレートにモザイクをかける場合に、車両が接近および遠ざかってもナンバープレートの大きさに合わせてモザイクの大きさも追従できる。これはナンバープレートの四隅にトラッキングポイントを設定することで実現可能。
このほか、音声に合わせてBGMの音量を調整するオーディオダッキング機能では、「アタック(開始)」と「ディケイ(終了)」の設定が可能になった。トラック機能も強化され、これまで3つまでしか扱えなかったタイムラインに8つの音声トラックを追加できるようになっている。ニコニコ動画へのアップロード対応、第6世代CoreことSkylakeへの最適化、HEVCの読み込み/書き出しなどにも対応した。
これ以外にも、テンプレートを使って3ステップでBGM付きのフォトムービーを作成する従来の「おまかせモード」を「FastFlick」に改名。新規テンプレートが10点追加され、オリジナルのテンプレートを作成するFastFlickテンプレートデザイナーが利用できるようになっている。
Pro版とUltimate版の主な違いは付属するサードパーティ製プラグインによるもので、Ultimate版ではアニメーションやエフェクト、ツールなどが豊富に用意されている。X9では新たに「NewBlue VideoEssentials VII」を搭載し、輝度および彩度によるディテールエンハンス機能、カラーや範囲指定で簡単にモザイク処理できるクイックピクセレーター、ワンタッチで静止画や動画にパンやズームを適用するオートパン、映像のコントラスト/明度/彩度/色相を1つのUI上で総合的に調整できるVideo Tuneup Plusといった映像品質を高め、効率的に編集できる10の機能が収録されている。
VideoStudio X9のPRO版とUltimate版で共通しているのは、オーサリングソフトの「MyDVD」が付属する点で、別途有償のBlu-rayプラグインを追加することで、Blu-ray Discを作成できる。同プラグインの価格は5,000円ほど。また、パッケージ版ではX8で好評だったという使用方法の解説などが掲載されているオリジナルハンドブックを同梱。ダウンロード版ではPDFで提供される。
VideoStudio X9は、Windows 10/8.1/8/7に対応している。