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レノボ、Xeon搭載17.3/15.6型ノート「ThinkPad P」

~メモリ最大64GB、4K液晶やキャリブレータを搭載可能

ThinkPad P70

 レノボ・ジャパン株式会社は、Skylake世代のXeonプロセッサを搭載したモバイルワークステーション「ThinkPad P」シリーズ2機種を発売した。

 米国では8月に発表されていた製品。Xeon E3-1500M v5ファミリのCPUと、MaxwellアーキテクチャのQuadro GPUを搭載し、高い演算性能を実現。最大64GBのDDR4 ECCメモリや、NVM Express対応SSDも搭載可能。加えて、Thunderbolt 3ポートを備える。

 ファンを2基内蔵し、CPUおよびGPUの発熱状況を検知し、レノボ独自の構造設計により最適な熱制御を実現した「FLEX Performance Coolingシステム」を採用。長時間の使用でも静音性が高く、安定した性能を実現するという。

 いずれも1,920×1,080ドット(フルHD)のIPS液晶に加え、3,840×2,160ドット(4K)表示対応のディスプレイを選択可能。X-Rite Pantoneカラーキャリブレータもオプション搭載することで、写真/映像編集、製造/建築系のCAD/CAEなど、プロフェショナルな用途に応えられる。

ThinkPad P70

 ThinkPad P70はモバイルワークステーションの最上位。

 SkylakeをベースとしたXeon E3-1505M v5(2.8GHz)または第6世代Core i7プロセッサを搭載し、4スロット構成による最大64GBのECC対応DDR4メモリや、4つのストレージデバイスによる最大1TBのPCI Express SSD、最大2TBのHDDを搭載できる。GPUはQuadro M600M/M3000M/M4000M/M5000Mで、ビデオメモリは最大8GB。DVDスーパーマルチドライブや、OSはWindows 10 Home/10 Pro、またはWindows 7 Professionalを搭載する。

 一例として「20ES0013JP」は、CPUにCore i7-6700HQ(2.6GHz)、Intel QM170チップセット、メモリ8GB、Quadro M600M(2GB)、500GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、フルHD表示対応17.3型液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Professional(64bit)を搭載し、税別直販価格は285,000円。

 「20ES0014JP」は、上記からCPUをXeon E3-1505M v3(2.8GHz)、チップセットをIntel CM236、メモリを16GB、ストレージを256GB SSD、GPUをQuadro M3000M(4GB)に変更し、税別直販価格は422,000円。

 「20ES0015JP」は、20ES0014JPからSSDを512GB、液晶を4K表示対応17.3型、GPUをQuadro M4000M(4GB)に変更し、税別直販価格は574,000円。

 インターフェイスとして、ExpressCard/34スロット、SDカードスロット、スマートカードリーダ、Thunderbolt 3×2、USB 3.0×4(うち1基は常時給電)、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、Gigabit Ethernet、HDMI 1.4出力、Mini DisplayPort 1.2、音声入出力などを備える。

 バッテリは8セルで、駆動時間はCore搭載機が約10.5時間、Xeon搭載機が約6.5時間。本体サイズは416×275.5×29.9~34.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.43kg。

ThinkPad P50

ThinkPad P50

 ThinkPad P50はP70から液晶を15.6型に縮小し、光学ドライブを省略。CPUはXeon E3-1505M v5またはXeon E3-1535M v5(2.9GHz)、第6世代Core i7を選択可能。選択可能なGPUはQuadro M100M/M2000M(最大4GB)となる。また、搭載できるストレージが3台まで、Thundebolt 3が1ポートとなる。

 一例として「20EQ006JP」は、CPUにCore i7-6700HQ、Intel QM170チップセット、メモリ8GB、GPUにQuadro M1000M(2GB)、500GB HDD、フルHD表示対応15.6型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Professionalを搭載し、税別直販価格は24万円。

 「20EQ000WJP」は、上記からCPUをXeon E3-1535M(2.9GHz)、チップセットをIntel CM236、メモリを16GB、GPUをQuadro M2000M、ストレージを512GB SSD、液晶を4K表示対応15.6型ワイド液晶ディスプレイに変更し、税別直販価格は438,000円。

 バッテリは4セルまたは6セルで、駆動時間は最大約10.5時間。本体サイズは377.4×252.3×24.5~29.4mm(同)となり、重量は2.55kg。

 現在、都内で記者説明会を開催しており、詳細は追って追記する。

(劉 尭)