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リモートスキャン指示やホームページ設定の改竄を検知できる、カスペルスキー最新版

「カスペルスキー 2016 マルチプラットフォームセキュリティ」

 株式会社カスペルスキーは、同社セキュリティ製品の最新版「カスペルスキー 2016 マルチプラットフォームセキュリティ」を10月15日より発売する。価格は3,980円から。

 同製品は、Windows OS用の「カスペルスキー インターネット セキュリティ」、Mac OS用の「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Mac」、Android OS用の「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Android」の3つのアプリケーションで構成された、個人向けセキュリティ製品。

 Windows 10やMac OS X El Capitan(10.11)、Android 5.1(11月にPlayストアより対応版が配信予定)に対応するほか、Windows環境では新機能として、ソフトウェアインストール時などにブラウザのホームページ設定が変更されるといった、ユーザーが意図しないシステムへの変更を通知/保護する「システム変更コントロール」、Webビーコンなどのトラッカーを無効化する「Webトラッキング防止」機能を搭載。またWindows版のみで提供されていた、アカウント乗っ取りによる不正送金などを防ぐ「ネット決済保護」機能がMac版でも提供される。

変更点
新機能

 そのほか、Webポータルサイトからカスペルスキー製品をリモートで監視/ウイルススキャン指示などが行なえる「マイカスペルスキー」に対応する。

 10月15日より、同社オンラインショップで先行ダウンロード販売が行なわれ、11月12日よりパッケージ版の発売が開始される。ラインナップは以下の通りで、ライセンス期間と台数の違いで価格が異なる。プレミアライセンスは、購入者本人および同一世帯であれば何台でも使用できるライセンスとなっている。

 なお、OSに関わらず1デバイスにつき1台のライセンスを用意する必要があるので注意されたい。

ダウンロード版パッケージ版
1年1台版3,980円1年1台版4,860円
2年1台版6,980円-
3年1台版8,980円3年1台版9,720円
1年5台版4,980円1年5台版6,080円
2年5台版9,250円-
3年5台版12,150円3年5台版12,960円
1年プレミアライセンス6,980円-
2年プレミアライセンス11,250円-
3年プレミアライセンス14,150円-

 都内で開催された製品発表会には、同社代表取締役社長の川合林太郎氏、同社製品本部プロダクトマーケティング部部長の田村嘉則氏らが登壇。

株式会社カスペルスキー 代表取締役社長 川合林太郎氏
同社製品本部プロダクトマーケティング部部長 田村嘉則氏

 川合氏は、カスペルスキー製品が1年間で検知した全世界の脅威の数は61億回を越えており、ますますオンライン上のセキュリティ対策の重要性が上がっているとしたほか、根拠のない「自分は大丈夫」といった意識を改める必要や、「ウイルスやマルウェアを検知したことがない」ことと「感染していない」ことは同義でないといった点を強調した。

6,167,233,068回の脅威を検知
ユーザーの意識

 田村氏は、今回のカスペルスキー 2016 マルチプラットフォームセキュリティでは、前述の新機能だけでなく、「よりシンプルでわかりやすくなった」というユーザーインターフェイスの改善や、Windowsタブレットなどの少ないシステムリソースでも軽快に動作するよう、パフォーマンスの最適化を進めたとアピールした。

 なお、Androidのサポートは5.1に留まっており、10月現在最新版の6.0 Marshmallowが対象外となっているが、「具体的なリリース時期は明言できないが、対応に向けて開発を行なっている」とのことだった。

(佐藤 岳大)