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台湾MSI、PCB配線から省電力設計したマザーボード「ECO」

H97M ECO

 台湾MSIは11日(現地時間)、PCB配線の段階で省電力設計にこだわったというマザーボード「ECO」シリーズを発表した。ラインナップは、Intel H97 Express搭載の「H97M ECO」、同B85 Express搭載の「B85M ECO」、および同H81M Express搭載の「H81M ECO」の3モデル。

 PCB配線から部品の選別など、省電力にこだわって設計されたというモデル。従来のデザインと比較して約7Wの省電力を実現したという。また、電源LEDやPCIスロット/拡張ポートのオン/オフなどにより省電力化を徹底的に行なえるユーティリティ「ECO CENTER PRO」、押下ですぐに省電力設定を行なうオンボードの「ECO BUTTON」などを備え、最大で40%低消費電力化できるという。

 競合他社の中にも省電力モードを備えるメーカーがあるが、それらは省電力モード駆動時に性能が低下するほか、アイドル時の消費電力が高いが、ECOシリーズは性能を維持したまま低消費電力化でき、なおかつアイドル時の消費電力も低いとしている。

 このほか、スタンダードシリーズで備えられている回路保護機能、防湿PCB基板、独自品質基準「ミリタリークラス4」部品の採用、静電気保護などを備える。UEFI BIOSはマウスで操作できる「CLICK BIOS 4」に準拠するが、ECOシリーズ独自の緑色がベースのUIとなる。

 3製品共通でフォームファクタはATX、CPUソケットはLGA1150、拡張スロットはPCI Express x16×1、同x1×2、PCI×1。メモリスロットはH97M ECOおよびB85M ECOが4基、H81M ECOが2基。SATAコネクタは、H97M ECOがSATA 6Gbps×6、B85M ECOがSATA 6Gbps×4+SATA 3Gbps×2、H81M ECOがSATA 6Gbps×2+SATA 3Gbps×2。

 バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×4、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、DVI、Gigabit Ethernet、PS/2×2、音声入出力などを備える。

 なお、6月末に秋葉原で開催された製品紹介イベント「MSI 夏の新製品特別セッション in AKIBA」でもH97M ECOが展示され、その時のサンプルは基板が白色であったが、製品版ではスタンダードシリーズと同じ濃い茶色となるようである。

B85M ECO
H81M ECO

(劉 尭)