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オックスフォード大学、約84,667dpiを実現できるディスプレイ技術

Nano-pixelsで描かれた絵

 イギリスのオックスフォード大学(University of Oxford)は10日(現地時間)、これまでの常識的な解像度を大きく上回るディスプレイ技術「Nano-pixels」(ナノ画素)を発表した。

 この技術は、2層のインジウムスス酸化物(ITO)を電極とし、その間に7nm厚のゲルマニウム-アンチモン-テルル(GST)を挟み込み、電極のオン/オフで表示を行なう。これにより1画素あたりわずか300×300nmという極小サイズのカラー画素を実現した。

 下部の電極層の大きさを変えることで、画像の色を変更できる。また、従来の液晶とは異なり、変化するピクセル以外はリフレッシュする必要がないため、低消費電力で動作することも特徴。

 ニュースリリースのページには6種類のサンプル画像が用意されているが、いずれも人間の髪の毛より細い対角70μmのサイズで描かれたものだとしている。折り曲げも可能で、折りたたみ式のスクリーンやメガネ、“スマートガラス”などに応用できるとしている。

 1インチあたりの画素数に換算すると約84,667dpiという解像度となり、もし一般的なスマートフォンなどのインチクラスのサイズで応用できれば、これまでの常識を大きく上回る解像度のディスプレイが実現することになる。

(劉 尭)