ペガシス、メニュー埋め込み可能な独自動画フォーマット「PGMX」

　株式会社ペガシスは4日、複数の動画ファイルをメニューやチャプターなどと一緒に格納できる独自のファイルフォーマット「PGMX」を発表。作成ソフトである「TMPGEnc PGMX CREATOR」を4月17日に発売する。価格は3,780円(税込み)。それに先立って、作成ソフトの体験版と、フリーソフトとして提供される専用再生ソフト「TMPGEnc PGMX PLAYER」の提供を開始した。

　PGMXは「Pegasys Multi Media Box」を略したもので、BDやDVD-Videoのように複数の動画ファイルを、メニューやチャプター、字幕と一緒に格納できるコンテナフォーマット。物理メディアの容量制限やビットレートや解像度などを規格に準じる必要なく動画を扱えるフォーマットであることを売りにしている。

　PGMXの動画形式はMPEG-4/AVCで、音声はMPEG-4 AAC-LC/HE-AAC、HE-AACv2。4,096×2,304ドットまでの解像度に対応する。

　作成ソフトであるTMPGEnc PGMX CREATORでは、MPEG-1/2/4/AVI/QuickTime/DivXなどの映像、MP3/MP2/AV3/AAC/FLAC/WAVなどの音声を読み込み、ウィザード形式でメニューなどを付与してPGMXファイルを作成できる。またクリップ間トランジションやカット/結合、スライドショー動画の作成など、動画編集機能も備える。

　出力はPGMXまたはMKVに対応。エンコーダは「x264」を採用するほか、CUDA、Intel Media SDK対応環境ではハードウェアエンコードにも対応する。

　再生ソフトのTMPGEnc PGMX PLAYERは、PGMXに埋め込まれたメニュー、チャプター、字幕なども利用して再生可能で、画面上の十字コントローラや、動画上のメニューを直接クリックして操作する。

　対応OSはCREATOR、PLAYERともにWindows 7/8/8.1。ただし、Windows 7では、フルHDを超える解像度の動画を再生できない場合があるとしている。