ニュース

Mark Forged、ケブラーやカーボンで造形できる3Dプリンタ「Mark One 3D Printer」

~4,999ドルから

Mark One
2月18日(現地時間) 予約受け付け開始

価格:4,999ドル~

 米Mark Forgedは18日(現地時間)、造形素材にケブラーやカーボンファイバーを利用可能な3Dプリンタ「Mark One 3D Printer」の予約受け付けを開始した。価格は通常版が4,999ドル。プレミアムソフトウェアサポートやケブラー素材のフィラメントを同梱する「Developer Kit」が8,799ドル。出荷開始は第2四半期を予定しており、Developer Kitから先に出荷される。なお、発送可能な地域に日本は含まれていない。

 造形素材にデュポンのケブラー、カーボンファイバー、ファイバーグラス、ナイロン、PLAを利用できる3Dプリンタ。同社では、強度/硬度で優れるケブラーとカーボンファイバー、ファイバーグラスと、柔軟性の高いデザインが可能で安価なナイロンを組み合わせて利用する「Continuous Filament Fabrication」と呼ぶ製造プロセスでの利用を提案。2種類の素材を利用できるよう、取り替え可能なノズルを2個備える。なお、PLAはカーボンなどと組み合わせての利用はできず、単体でのプロトタイプ造形用としている。1ポンド当たりのコストは、カーボンファイバーが550ドル、ファイバーグラスが199ドル、ナイロンが99ドル、PLAが22ドル。なおケブラー素材のフィラメントは現時点で提供されておらず、後日詳細が明らかにされる。

 最大造形サイズは305×160×160mm(幅×奥行き×高さ)。積層ピッチはPLAとナイロンが0.1mm、そのほかが0.2mm。水平方向のヘッドの移動解像度は6.25μm。本体サイズは575×322×360mm(同)。

 ソフトウェアはクラウドベースのものを無料で利用可能。対応3Dファイル形式はSTLおよびOBJ。3Dプリンタへは無線LAN(Wi-Fi)、USBによる接続のほか、SDカード経由でデータ転送をする。対応OSはWindows XP以降、Mac OS X 10.7以降、Linux。ソフトウェアの対応ブラウザはChrome 30以降、Firefox 10以降、Safari 6以降。

(多和田 新也)