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ルネサスとマルツエレック、制御プログラムを学べるマイコンカー入門キット
~小中学生向けでハンダ付け要らず、2,980円
(2013/7/19 14:45)
ルネサス エレクトロニクス株式会社および株式会社ルネサスソリューションズは19日、マイコン制御を学べるマイコンカーの入門機「マイコンレーサー(MMCR-FS)」をマルツエレック株式会社と共同開発したと発表した。7月31日より2,980円で発売する。
小学校高学年から中学生を対象に、マイコン制御プログラミングの基礎学習を目的に開発。マイコンカーの入門機として、マイコンプログラム学習を行なう中学校の技術家庭科の教材としても利用できるという。また、ルネサスが大会を開催しているマイコンカーラリーと同じ原理であるため、全国大会を目指す最初の一歩になるとしている。
今回のマイコンレーサーは、ライントレースを行なう自動制御タイプのロボットカー。赤外線センサーで路面のセンターラインを読み取り、プログラムによってクランク通過や車線変更など、センサーの状況で動作を決められる。プログラムはWindows XP/Vista/7対応のプログラミング環境「ブロックコマンダー」で行なう。ブロックコマンダーはアイコン表示された動作をドラッグ&ドロップでマス目に配置していき、USBで接続したマイコンレーサーにプログラムを転送する。左右2つの車輪をモーター1つずつで制御しており、センサーの反応状況に合わせて左右のモーターの駆動率を変更してカーブを曲がるといった動作を定義する。ブザーやメロディを流すことも可能。
組み立ては簡素化されており、ハンダ付けなど手間のかかる物はなく、電子回路部品は実装済み。工程としてはプラスドライバーのネジ止め程度だという。
コントローラはルネサスのワンチップマイコン「R8C」を採用。USB通信用ICは「FT232RL」、モーター制御ICは「TB6612」。動力部は130型DCモーター2つ+タイヤ2つ、センサーはフォトインタラプタ「ITR8307」4つ。電源は単3電池×3。基板サイズは60×140mm(幅×全長)。