ソニーは、折りたたみ式2画面Androidタブレット「Sony Tablet P」シリーズのWi-Fiモデル「SGPT213JP/H」を4月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後の見込み。
現行製品から3G通信機能を省略したモデル。それ以外の点では基本的に変更はないが、3Gモジュールを省いたことで、重量が約16g減るとともに、Wi-Fi Web閲覧時のバッテリ駆動時間が約0.5時間、スタンバイ時間が約140時間伸びた。また、本体色がシルバーからガンメタリック系のグレーに、付属のmicroSDカードの容量が2GBから16GBに変更された。
それ以外の主な仕様は、CPUがTegra 2 1GHz、メモリ1GB、ストレージが4GB、液晶が1,024×480ドット表示/マルチタッチ対応5.5型×2、OSがAndroid 3.2。インターフェイスは、Micro USB(クライアント対応)、microSDカードスロット、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、前面30万画素カメラ、背面511万画素カメラ、ヘッドフォン出力(マイク入力兼用)を装備。センサーは3軸加速度センサー、ジャイロ、デジタルコンパス、照度センサーを内蔵する。
本体サイズは、折りたたみ時が約180×79×26mm(幅×奥行き×高さ)、開いた時が約180×158×14mm(同)、重量は約356g。両面のカバーは取り外し可能で、オプションの着せ替えパネルと交換できる。また、バッテリも取り外せる。バッテリ駆動時間は、約6.6時間(Wi-Fi Web閲覧時)、スタンバイ時間は約260時間。
新モデルの追加にあわせ、着せ替えパネルもゴールド、ブルー、ピンクの3色が同時発売される。店頭予想価格は5,000円前後。
着せ替えパネルブルー | ピンク | ゴールド |
また、今回の新機種を含めたSony Tabletシリーズに、Android 4.0.3を含むシステムソフトウェアアップデートが4月下旬に配信されることが発表された。
同アップデートには、Sony Tablet独自のものも多数含まれる。1つめは、「スモールアプリ」機能の追加で、画面下部に追加されたスモールアプリアイコンをタップすると、ブラウザ、計算機(電卓)、リモコンを小画面でウインドウ表示できる。ブラウザはウインドウサイズを変更可能だが、特にPシリーズでは、片方の液晶にだけ表示させる使い方ができる。なお、リモコン機能は赤外線機能を搭載するSシリーズのみ対応する。
画面下部にスモールアプリアイコンが追加 | このようにアプリをウインドウ表示できる。ブラウザについてはサイズ変更も可能 |
2つめは同社製BDレコーダーとの連携機能の追加。「BDZ-AX2700T」、「同AT970T」、「同AT950W」、「同SKP75」、「同AT770T」の5機種を所有するユーザーは、Sony Tablet上でこれらのBDレコーダーに録画されたTV番組の視聴および、放送中番組のリアルタイム視聴ができるようになる。
視聴については、DNLAアプリを使うが、別途、Google Playストアから4月下旬提供予定の独自アプリ「RECOPLA」(レコプラ)を使うことで、BDレコーダーに録画した番組の管理もできる。また、CHAN-TORUと連携した録画予約機能や、BDレコーダーのリモコン機能も搭載する。RECOPLAとDLNAアプリはシームレスに動作するので、RECOPLAで見たい番組を選ぶだけで、簡単に視聴ができる。ただし、放送中番組の配信機能は5月下旬のアップデートで追加の予定。なお、BDレコーダーの「BDZ-AX2000」、「AX1000」、「AT900」、「AT700」、「AT500」、BD/HDD搭載TVの「KDL-55HX80R」、「46HX80R」、「40HX80R」、「32EX30R」、「26EX30R」もRECOPLAによる番組管理(視聴は不可)に対応する。
RECOPLAの画面 | BDレコーダーのリモコン機能も搭載 |
このほか、同アップデートにより、SDカードの直接参照機能、ギャラリーアプリのスライドショーテンプレートの追加などがなされている。
(2012年 3月 22日)
[Reported by 若杉 紀彦]