NECは、ビジネス向けデスクトップPC「Mate」、ノートPC「VersaPro」計11タイプ27モデルを製品化し、発売した。いずれもBTOに対応し、各種カスタマイズが可能。

　従来から搭載している省電力機能「ECOボタン」や「ECOモード設定ツール」に加えて、第2世代Coreプロセッサーや、離席センサーを搭載することでさらに省電力化を図り、4年前の従来製品と比較して、1日の消費電力量をMateシリーズで最大約78%、VersaProで最大約84%削減できるという。

　また、VersaProでは、6月中旬から無償で提供予定の専用ソフトウェアをインストールすることで、あらかじめ設定した時間に、自動的にAC電源からバッテリ駆動に切り替える「ピークシフト」機能を利用できる。なお、新機種だけでなく、一部従来機種でも利用可能。

　さらに、PCの消費電力やCO2排出量の「見える化」や、ユーザーの使い方を学習し、自動的に電力を削減する省エネソフトウェア「エネパルPC」の3カ月無料体験版を、6月中旬からWeb上で提供。加えて、VersaProに標準添付のACアダプタとPC本体の電源コネクタの間に取り付けて、ACアダプタからの電源供給をON/OFFできる「AC手元スイッチ」をオプションで提供する。

　「VersaPro タイプVD」は、離席センサーを国内のビジネス向けノートPCとして初めて搭載したモデル。ユーザーごとに異なる姿勢や服装などの変化を把握し、判断ポイントを設定することで高い精度で在席と離席を感知できるという。

　一例として「VK27H/D-C」は、CPUにCore i7-2620M(2.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、250GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型ワイド液晶ディスプレイ、OSにWindows 7 Professional(64bit)などを搭載し、価格は276,255円。

VersaPro タイプVT

　「VersaPro タイプVT」は、1,280×800ドット(WXGA)表示対応10.1型ワイドタッチパネル液晶を搭載したスレート型のPC。マルチタッチとフリック操作に対応し、より直感的なPC操作が可能。本製品のみ9月提供開始の予定。

　一例として「VK15V/TM-C」は、CPUにAtom Z670(1.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、64GB SSD、OSにWindows 7 Professional(32bit)などを搭載。価格は後日公表予定。

　このほか、スタンダードの「タイプVX」、「タイプVL」、ベーシックの「タイプVA」、「タイプVR」、モバイル向けの「タイプVB」などが用意される。

Mate タイプME

　「Mate タイプME」はスリム型のハイエンドモデル。一例として、CPUにCore i7-2600S(2.80GHz、ビデオ機能内蔵)メモリ2GB、250GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、OSにWindows 7 Professional(64bit)などを搭載し、価格は289,800円。

　このほか、スタンダードの「タイプMB」、「タイプML」、ベーシックの「タイプMA」、「タイプMR」、液晶一体型の「タイプMG」などが用意される。