ウエスタンデジタル、HDD内蔵メディアプレーヤーやNASなどを紹介

ウエスタンデジタル、HDD内蔵メディアプレーヤーやNASなどを紹介

WD TV Live Hubの利用イメージ

3月9日　開催

牛島学氏

　ウエスタンデジタルジャパン株式会社(以下WD)は9日、都内で記者会見を開き、同社マーケティングマネジャーの牛島学氏が、国内未発売のHDD内蔵メディアプレーヤーやNAS製品などについて紹介を行なった。

●WD初のネットワーク製品群

　まず紹介されたのは「WD TV Live Hub」と呼ばれた1TB HDD内蔵のメディアプレーヤー。HDDに保存された写真や動画、音楽などを、HDMIやコンポーネント端子で接続されたTVまたはディスプレイで再生できる。

　本体にはEthernetポートを装備し、NASとして動作。ファイルサーバー機能を利用してPCからコンテンツをコピーして本体内に保存できる。また、DLNAクライアント機能とDLNAサーバー機能を両方備えており、DLNA内にあるコンテンツの再生、DLNAクライアントへのコンテンツ配信が可能。

　特徴的な機能として、インターネット経由でのファイル共有機能をiPhoneとAndroid向けに提供。専用のアプリケーションとペアリングすることで、iPhoneまたはAndroidで撮影した写真や動画をインターネット経由でWD TV Live Hubに転送することができ、ユーザーが生成するコンテンツを1カ所にまとめられる。

　対応フォーマットは、動画がAVI/MPG/MPEG/VOB/MKV/TS/TP/M2T/MP4/MOV/M2TS/WMV9/FLV、写真がJPEG/GIF/TIF/TIFF/BMP/PNG、オーディオがMP3/WAV/PCM/LPCM/WMA/AAC/FLAC/MKA/AIF/AIFF/OGG/Dolby Digital/DTSなど。動画解像度は最大1080p24または1080i30をサポートする。

　このほか、USBキーボードをサポートし、Facebook、YouTube、Flickrなどのインターネットサービスが利用できる。なお、日本市場投入時は日本市場のニーズにあわせて対応サービスを絞っていくとした。

　インターフェイスはGigabit Ethernet、USB 2.0、HDMI、コンポジット、コンポーネント、光音声出力など。本体サイズは154×198×31.75mm(幅×奥行き×高さ)、重量は550g。リモコンが付属する。


WD TV Live Hub	背面のインターフェイス	ホーム画面

iPhoneなどをインターネット経由でコンテンツ共有できる	インターネットサービスも利用可能	DLNAクライアント機能も備える

　このWD TV Live Hubを中心として、Liveファミリーに属する3製品を紹介。まず1つ目が「My Book Live」で、WD初のNAS製品となる。容量は1TB/2TBの2モデルが用意される。インターフェイスはGigabit Ethernet。本体サイズは50×139×167mm(同)、重量は1.09kg。


My Book Live	背面のインターフェイス

　2つ目は「WD TV Live」で、上記のWD TV Live HubからHDDとNAS機能を省いたような製品となる。WD TV Live HubまたはMy Book Liveとの併用が前提で、寝室などでの利用を想定している。本体サイズは125.5×100×40mm(同)、重量は303g。


WD TV Live	WD TV Liveの利用イメージ	インターフェイスなど

　そして3つ目は「WD Livewire」で、こちらは4ポートのEthernetポートを備えたHomePlug AV対応のPLCアダプタ。本体サイズは86×119×32mm(同)、重量は190g。


WD Livewire	4ポートのEthernetポートを備えている

　いずれの製品も現在北米地域で発売中だが、先述のインターネット経由でのファイル共有機能を搭載したMy Book Live向けのファームウェアが4月～5月頃に完成する。その時期にあわせて、全製品日本市場向けにも提供していきたいとした。

　市場投入の背景として牛島氏は、「近年デジタルコンテンツがどんどん増加し、HDDにコンテンツを保管するだけでなく、それらのコンテンツをいかにさまざまなデバイスで楽しんで共有するというのが課題となっている。我々はLiveファミリーによって、TV、PC、タブレット、スマートフォンの4つのスクリーンで同一のコンテンツへのアクセスを可能にした。今後もこうしたコンテンツ共有をソリューションの戦略として打ち立て市場へ投入していきたい」と述べた。


1家庭あたりのコンテンツ容量は2014年には平均840GBに達するという予測	家庭内におけるコンテンツ共有のためのソリューション

ストレージへのニーズの変化	Liveファミリーを中心としたコンテンツ共有