シャープ、台湾AUOを液晶の特許侵害で提訴

1月25日 発表



 シャープ株式会社は、台湾AUO(AU Optronics)とその顧客にあたる液晶TV/ディスプレイのセットメーカーを米国国際貿易委員会(ITC)において、AUOを米国デラウェア州地方裁判所において米国時間24日に提訴したと発表した。

 ITC中立書と訴状において、AUO製造の液晶パネル/モジュールと、それを使用して米国で販売している液晶TV/ディスプレイが、シャープの液晶関連特許を侵害していると主張。ITCへは製品の米国への輸入と販売の差し止めを求め、デラウェア州地方裁判所へはAUOに対し損害賠償を求めている。

 今後も、AUO製の液晶パネル/モジュールを搭載していることを確認した場合には、訴訟を提起する予定としている。

 シャープが提訴した液晶関連特許は以下の7つ。シャープが全世界で有する液晶関連特許は、一部については液晶パネルメーカーに実施許諾をしている。

第6,879,364号視野特性を改善するために液晶アライメントを制御する液晶表示装置
第6,937,300号微細スリットを有する画素電極を持った液晶デバイスの製造方法
第7,057,689号広視野角を実現するための位相差補償素子を有する液晶表示素子
第7,283,192号広視野角において視野特性を改善する液晶表示素子
第7,304,626号液晶のゲート電圧波形を工夫し表示品質を向上させる技術
第7,532,183号特にドライブ技術において、より良い画質を得るため応答速度を改善する液晶表示素子及びドライブ方法
第7,838,881号液晶表示装置などの表示装置に関して使用するアクティブマトリックス基板

(2011年 1月 25日)

[Reported by 山田 幸治]