2020年にスレートPCの市場は2.7倍に拡大
~富士キメラ総研調べ

1月24日 発表



 株式会社富士キメラ総研は24日、2010年の世界の情報機器市場を調査し、報告書「情報機器グローバルマーケット(上・下巻)」にまとめた。

 報告書ではコンピュータ関連やストレージ関連、ネットワーク関連、映像関連、ポインティングデバイス関連、PCパーツ関連、モバイル関連など12カテゴリ86品目を調査している。

 一部抜粋で主なカテゴリの調査結果を挙げると、コンピュータ関連市場は2009年比9.7%増の35兆2,980億円、ストレージ関連は9.2%増の5兆8,682億円、ネットワーク関連は7.7%増の4兆2,268億円、モバイル機器関連では3%増の42兆3,730億円と、堅調な伸びを示した。とくにPC関連は先進国におけるリプレイスや2台目需要、新興国の廉価版ノートPCやネットブック需要が後押しした。

 注目市場として、Appleの「iPad」、Samsungの「Galaxy Tab」、Dellの「Streak」、東芝の「FOLIO 100」などをはじめとするスレートPCを新たに調査。これによれば7,700億円の市場になる見込みで、さらに2020年には2010年比で179.2%増の2兆1,500億円に拡大するとしている。

 また、モバイル機器関連ではスマートフォン市場が、2010年は2009年比31.3%増の9兆8,500億円になる見込みで、2020年には2009年比126.7%増の17兆円に達するだろうとした。電子ペーパー端末に関しても、2010年には前年比18.6%増の830億円となり、2020年には2009年比214.3%増の2,200億円に達する見込みとした。

(2011年 1月 24日)

[Reported by 劉 尭]